ここまでの登場人脚
これより、登場人脚紹介を始める!!
剣脚商売に登場するキャラのうち、ここまでの話に登場したものを一堂にまとめたのが、この項目である。
どんな美脚が出てくるのかを、何よりも早急に知りたいというのであれば、一足飛びにこちらをご覧あれ。
第一話より登場順にまとめているので、ネタバレを回避したい賢明な諸氏は、自らが必要と思われるところまで垣間見るのが得策であろう。
だが、しかして!
この欄におけるキャラクター紹介は、読者の「こいつってどんなキャラだったっけ?」の疑問を簡便に解決し、尚且つ適度にご笑覧いただくことを第一義として書かれたものであり、未読読者にとってはいずれの項目も些少なネタバレは待ったなし。
転んだタイツの伝線のように、これは避けようのない事態である。
ここまでの九話分はざっと五万文字、ライトノベル一冊の半分程度の量であるので、どうしてもネタバレが気になる場合は、先に本編をお読みになることを推奨する。
またこの物語は、めいめいの読者に自由な美脚を思い描いていただきたい関係上、あえて設定をぼやかしている箇所が多分に存在する。
ここに書かれている基本設定以外の外見情報については、各々が妄想の翼を羽ばたかせ、原作の枠にとらわれずに、好みに合わせて如何様にでも決定されたし。
太いだの細いだの長いだの短いだの綺麗だの臭いだの格好いいだのエロいだの、美脚の定義は、みな違っている。
だが、脚を愛でる心意気さえあれば、そこに美脚は、悠然と存在するのだ――。
さてでは、とくと見よ。一大美脚刀剣博覧会を!
『第一話』
~その装い、実にガーリー!~
●雑魚場レギン
名前の読みは「ざこば・れぎん」。
グレーのレギンスを履いて戦う剣脚であり、第一の『刺脚』。足部の五指を自在に操り、フットネイルのペディキュアでフェンシングのように襲いかかる。
ガーリーなトップスは実にガーリーであり、概ねガーリーである。しゃべり方は「ケーケケケケケケ!」とか「我こそは」とか、全然ガーリーではない。
~ショーパン薄黒スト主人公~
●月脚礼賛
名前の読みは「つきあし・らいさん」。
ショートパンツに薄黒ストの剣脚であり、言わずと知れたこの物語の主人公。
「※この文字色と同じ薄さのストッキングを履いて女主人公が戦います」の張本人である。
モノトーンのコーディネートに、ショートパンツから伸びる薄黒ストッキングの美脚が強い。滅法強い。
なお、「薄い黒ストッキング」「ブラックシアータイツ」など履物についての呼称がストッキングとタイツで別れることがあるが、これは全く同一のものを指している。最近は世間ではストッキングのことを、シアータイツと呼ぶ傾向があるため、このような事態となった。ストッキングとタイツの分類には諸説あり、明確な区分は実は存在していないともいう。
まあつまり、女子のオシャレアイテムには時代の変遷とともに様々な呼び名が冠されるというだけのことであるので、細かいことは気にせず、「主人公は薄い黒のピッタリしたものを履いて戦っているのだ」とご理解されたし。
~熱血!熱視線少年~
●果轟丸
名前の読みは「はて・ごうまる」。
第二次性徴もまだ迎えぬような年齢でありながら、類まれなる美脚への注視能力を持ち、月脚礼賛の購入者となった少年である。
口はよくないが根は優しく、熱い血潮をたぎらせながら、礼賛と共に切った張ったの美脚チャンバラに巻き込まれていく。
この物語のもう一人の主人公であり、轟丸少年の成長ぶりも、美脚同様に目が離せない。
~脚長町町長~
●歯牙直哉我
名前の読みは「しが・なおやが」。
ヒゲを生やした中年町長であり、野太くドスの利いた声でよく笑う。
頭のおかしい政治理念を唱えており、町長にしておくには明らかに危険人物であるが、この物語で起こる事態が大体において頭がおかしいため、問題視はされていないようだ。
『第二話』
~黒タイツ眼鏡女子高生~
●負門常勝
名前の読みは「おいかど・じょうしょう」。
黒タイツ眼鏡女子高生の剣脚であり、礼賛と違ってそのタイツの色味は、肌も透けぬ真っ黒だ。
忍者の末裔であるために、超スピードの持ち主。また、負門フードインダストリーという巨大食品企業の跡取り娘であり、常に系列企業の食品を口にしている、歩くステマ。「よしなに」が口癖である。負けは絶対に認めない。
ここまで設定が盛られているにもかかわらず、かけている眼鏡の詳細や、着ている学校制服がセーラー服なのかブレザーなのかすら明確ではないため、そうした設定カスタマイズは個々の読者にお任せしよう。
あと小柄。
~ロン毛カフェマスター~
●水町ゲロルシュタイン
名前の読みは「みずまち・げろるしゅたいん」。
負門常勝のパートナー。
欧米の血を引いているがために、巨躯かつロン毛。脚長町商店会長も務めている。
水を飲ませていればいい。
『第三話』
~胃下垂刑事~
●延山篤郎
名前の読みは「のべやま・あつろう」。
くたびれた黒のスーツを身にまとった、警視庁刑事部第二特殊犯捜査第四係の刑事である。
彼が所属するのは、刑事のニックネームを良しとする、昔ながらのアットホームな職場らしい。
その体質から『胃下垂』という、不本意なニックネームを付けられたことに腹をすえかねているが、すえかねた腹が相変わらず痩せているので、どうしようもなく『胃下垂』なのであった。
喫煙者であり、ところかまわずタバコを吸おうとする、悪い癖がある。
~新米マグマ~
●溶岩幸子
名前の読みは「ようがん・さちこ」。
延山刑事の部下であり、この物語の女性登場人物にしては大変に珍しく、剣脚ではない。パンツスーツで脚も見えていない。
ニックネームは『マグマ』。刑事としては比較的イケてる部類の呼び名に思えるが、安直な故か、本人はあまり気に入っていないようだ。
~ニーソサークルクラッシャー~
●夢藤狭軌
名前の読みは「むとう・きょうき」。
ニーソサークルクラッシャーの剣脚であり、女子ネットパワー・マイナスの使い手。
男ウケを優先した媚び媚びの服、媚び媚びの声、黒ニーソ、絶対領域。これらを駆使して数多のサークルをネット越しに破壊せしめ、負の女子力を大いに高めて磁力に変換する。
タイツ刈りのヘル・レッグケルズの一員である。盾と矛の、盾。
『第四話』
~ナマ脚黒ギャル~
●光田イクミ
名前の読みは「こうだ・いくみ」。
ナマ脚黒ギャルの剣脚であり、女子ネットパワー・プラスの使い手。
おもいのほか高い女子力を駆使して、ネット越しに無数のイイネをかき集め、正の女子力を大いに高めて磁力に変換する。
負傷や羞恥を厭わずにナマ脚を晒した、諸刃の剣の破壊力を持ち味としている。
タイツ刈りのヘル・レッグケルズの一員である。盾と矛の、矛。
『第五話』
~ハイヒール網タイツ巨女~
●真壁蹴人
名前の読みは「まかべ・けるんど」。
ハイヒール網タイツ巨女の剣脚であり、ボディコンシャスなワンピースに長い長い網タイツ脚、真っ赤なハイヒールが特徴である。
通称・鉄人。動きこそ緩慢だが、特殊合金編み込み網タイツと、ハイヒールによる高位治癒により、どんな攻撃も物ともしない。
寡黙で多くを語らず、表情にも変化が乏しいが、その瞳の輝きには巨象のような優しさが垣間見える。
~色白眼鏡の鍵っ子少年~
●小木養蜂
名前の読みは「おぎ・ようほう」。
果轟丸と同じ学校に通う友人。轟丸同様、まだまだ年若い身ではあるが、脚に対する執着が時折ヤバくて業が深い。
真壁蹴人の購入者であり、隣に並ぶと細身色白眼鏡ショタっぷりが際立ちすぎて業が深い。
『第七話』
~ガーターストッキング秘書~
●歯牙終
名前の読みは「しが・つい」。
ガーターストッキング秘書の剣脚であり、歯牙町長に常に付き添っている。
薄手のガーターストッキング、タイトスカート、ノンフレームの眼鏡、口元の艶ボクロと、相当にあざとい。しかも秘書だ。あざとい。
『第八話』
~白タイツロリババアコスプレイヤー老師~
●飛車しろみ
名前の読みは「ひしゃ・しろみ」。
白タイツロリババアコスプレイヤー老師の剣脚であり、この物語中でも屈指の属性過多を誇る。
語尾に「~お」とつけるロリっ子口調と、その声に見合った幼女の身体、老師と呼ばれるに足る風格を併せ持っている。
白タイツを履くことは常に共通しているものの、ころころと衣装を変え、その格好によって見せる才能は多岐にわたる。
脚に注目を集めて光を放つ『脚光』の力を最大限に発揮し、無数の投げ技もあやつる。すげえ強い。




