表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神の歌詞  作者: 死神
4/6

料理の味=毒

料理下手な少女とそれを食べる少年の話。

最初の料理はおにぎり

だけど真っ白過ぎるおにぎりで

塩でも振りかけたのかと思ったが違うらしい


少女の瞳はらんらん

早く食べろと急かしてるようです

まるでこれは死刑宣告されたような感じなんです


少女の笑顔に負けて

そのおにぎり口に近づけた

得体の知れない物体入れた瞬間僕はすぐさま嘔吐!


目の前が真っ暗になって

僕は泣きながら膝を地面に着いて

そんな僕見て嬉しそうに笑う彼女はまさに悪魔


おいしく出来ているでしょって

どこがおいしいのかさっぱり過ぎるよ

だけど彼女に罪は無いと思いながら僕は言った

「とてもおいしく出来たね……」


今度の料理はクッキー

それは前にも増して不味そうで

洗剤振りかけたのかと思ったが違うらしい


少女の瞳はるんるん

今度もおいしく出来てると言って

そういえば君これ味見しているのか微妙なんだが


またもや少女に負けて

そのクッキー口に近づけた

得体の知れない物体入れた瞬間僕はすぐさまバッタン!


目の前が真っ白になって

僕は朦朧と頭地面に着けて

そんな僕見て嬉しそうに笑う彼女はまさに悪魔


倒れるくらいおいしかったの?

どこがおいしいのかさっぱり過ぎるよ

だけど彼女に罪は無いと思いながら僕は言った

「とてもおいしく出来たね……」


中学生になった今

彼女は料理の不味さを自覚して

友人に料理を教えてもらっているらしい


彼女の瞳はメラメラ

今度はおいしく出来てると言って

僕に差し出すクッキーは前よりもまともになっている


けれども彼女を疑い

そのクッキー見て見ぬ振りをして

そんな彼女の瞳からは涙が不意にポタポタポッタン!


突然でどきりと胸が

僕は呆然と見つめていた

そんな僕見て悲しそうに泣いてる(なげく)彼女はまさに天使


ちょっと待ってろと口に出して

僕は迷わず口にクッキーを入れた

呆然とする彼女に僕は満面の笑みでこう言った

「とてもおいしく出来てるよ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ