1/1
序章
この小説はBLです。年下攻めで、18歳のホスト×20歳の不治の病を持った青年。
死ネタですのでご注意下さい!
登場する人物、団体や場所は全て架空のものです。
オレはきっと、忘れないんだろう。
ふと感じた、淡く儚い幸せも。
締め付けられるような、胸の痛みも。
全て、最初で最後のものだから。
こんなにも深く、愛してる。
きっと、そんな最後の、恋だから。
『きっと、俺は嫌われてンだ』
よく、椎名さんはそう言った。
『お前の言う、神様ってヤツに』
もしもほんとに、いんならな。と。
そう言って、椎名さんはよく、笑った。
その度、オレは思った。
ああ、馬鹿だなあ、椎名さんはって。
もしも本当に神様に嫌われてたら、
きっとアンタもっと永く生きれたよ。
もしも本当に神様に嫌われてたら、
きっとアンタもっと普通に生きれたよ。
アンタ、綺麗だったから。
アンタ、優しかったから。
だから、神様に好かれちゃってたんだよ。
…馬鹿だなあ、椎名さん。
もしもアンタが神様に嫌われてたら、もっとずっと、一緒にいられたのに。
リメンバー・ディス・ラブ。