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神様の足音

ATM

作者: 遼馬
掲載日:2013/09/11

 ビジネス街のとある銀行。

昼休みともなるとATMは長蛇の列だ。一郎はその列の中にいた。

スマホをいじりながら順番を待つ。少しずつ人々が前に進む。

「今日はなんか進むのが早いな・・・」

ちょっと気になったが、早く進むのはいいことだと、それほど気に留めなかった。

必要なお金を下ろして、会社に戻る。

 数日後またATMに並ぶ。その日もまた長蛇の列。少しずつ前に進む。

「今日は一段と進むのが早いな・・・機械が高性能になったのかな・・・」

何気なしに人の出入りを見る。そしてある事に気づいた。

「出てくる人が少ない」

数十人の列、ATMは10台以上、結構早く進んでる、なのに銀行から出てくる人は5分に1人くらいじゃないか。

「どういうことだ?裏口があるのか?」

自分の順番が来たので空いたATMへと向かう。裏口はなさそうだ。

カードを入れて暗証番号を押す。現金を引き出す。お金を取り画面を見る。

《登録しますか?》

画面が問いかける。

こんな画面あったっけ?何の登録?

いつも現金しか見てなかったので気が付かなかったのかな?でも何の登録?

わざわざ銀行に聞くのもめんどくさい。

とりあえず《いいえ》を押して銀行を出た。

 数日後またATMへ。この日はあまり並んでいなかった。いつものようにお金を引き出す。

《登録しますか?》

画面が聞いてくる。ちゃんとした銀行だし、変な詐欺でもないだろう。

「何かわからんが、めんどくさいので押しとくか・・・」

《はい》



 地球から、いや銀河系からはるか遠く。

地球で言うヘラクレス座の球状星団の中に、地球とよく似た星があった。

地球同様に人間はいるものの、支配しているのはロボットたちだ。人間は地球で言う昆虫のような扱いだった。

 ロボットの子供たちが遊んでいる。今流行のバトルゲームだ。自分の持っている人間を戦わせ強さを争うのだ。

「くそっ、また負けたよ。もう人間がなくなっちゃったよ。」

子供ロボットは言う。

「ちょっと自動機で出してくるね。まだ500匹はいるはずだから・・」

そう言うと子供ロボットは自動人間引出機(ATM)へ行った。

「えーっと、銀河銀行 地球支店っと・・・暗証番号は・・・・」

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