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昼休みの終わり

その日は、いつも通りの昼休みのはずだった。


スマホが震った。

画面に表示された名前に、息が止まる。


「……嘘だ」


コンビニのレジに並ぶ手が、ほんの一瞬止まった。

前の人がくじを引いて、店員の困った顔が視界の端に入る。

でも、私はそれを見ていなかった。


通知を開くと、そこには信じられない文字が並んでいた。

彼女の訃報。


信じられない。

頭では分かっていても、胸の奥がまだ理解していない。

何度もスマホを見つめる。

文字は確かにそこにある。


「どうして……」


涙はまだ出ない。

けれど胸は痛い。

重く、重く、押しつぶされそうだ。


外の光はいつも通り、昼の穏やかな光で、

何も変わっていないかのように差し込む。

でも、私の世界は確実に変わった。


周囲の人々は笑い、話し、日常を続けている。

私はその中で、ただ立ち尽くす。


スマホを握りしめながら、

彼女と過ごした日々の断片が、一瞬で頭をよぎる。

笑った顔、文句を言った声、軽く怒った顔――

すべてが一度に押し寄せる。


息を整え、私はゆっくりレジ袋を受け取る。

買ったものはどうでもいい。

今必要なのは、ただ立っていること。


胸の奥の痛みを抱えながら、

私は今日の昼休みを、どう過ごせばいいのか分からずにいた。

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