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カタリストドラゴンソウルによる変化は、元の種族性が強くなるか、龍族性がつくかのどちらかのようだ。
植木鉢ドラゴンは、3種族またがった変なモンスターになったようだ。
ライオンくらいの大きさで、スキルでも魔法でもないサンドブレスを放つ。
衝撃波に砂が混ざるので、結構いやな技なようだ。
植木鉢ドラゴンのために、8日目には、植木鉢ドラゴンのために、落とし穴部屋の穴を埋めて広くし、光も取り込む空間に改良した。
カプアドライアドたちは、木から抜け出して精神体になって、イビルプラントとカタリストドラゴンソウルと遊んでいる。
サンドバレッドの力が少し強くなって、威力はないが、視界が悪くなるいやな技になっている。
イビルシードはよくわからないが、羽の形が違えば、妖精のような見た目
だ。
最近は、活発に動いている。
イナビカリは、この辺りでは、スピード負けすることはないくらいになったようだ。
水スライムは、あいかわらず湖でぱちゃぱちゃやっている。
丈夫というか、密度が上がった気がする。
ドラゴブリンは、オセロが出来るようになった。
器用さも増した。
力も結構強い。
でも、剣より棍棒派のようだ。
俺も、火を吐けるようになった。
ドラゴニュートという種族に近いのではないだろうか。
2,3日かけて、カプアドライアドの部屋と植木鉢ドラゴンの部屋に湖を作り、ポーション類をたくさん用意する。
さて、引きこもっていたら楽に生きられるのに、なんで、人は外に出ようとするのか。
多分、退屈がいけないのだ。
俺は洞窟の外へ、イナビカリとともに、飛んでいく。
外を見たくなった。
そんな理由からだ。
飛ぶのは飛行という技を使っているようだ。
体力がごっそり削られていく。
それでも、初めて飛んだ感覚は悪くないものだった。
1時間ほどで、疲れて動けなくなった。
イナビカリに誘導されて、敵のいないような場所へ誘導してもらう。
大きな木の上だった。
枝の位置を調整して、座る。
夕方になっていた。
日の沈む光景は、元いた世界と変わらない。
感傷に浸っていると、遠くに狼、数匹に追われるエルフの少女を見つけた。
イナビカリはそれも計算して俺をここに連れてきたらしい。
イナビカリのどうすんだ?という気持ちが伝わってくる。
俺は、滑空して木々の間をすり抜け、狼を追い越し、エルフ少女をしっかり抱きかかえる。
エルフ少女は、驚いて暴れるが、しっかり離さない。
そのまま、イナビカリの誘導で、暴れるエルフ少女をエルフの集落の見える位置まで連れて行く。
俺は結構疲れたが、少女を置いてすぐに、飛んでいった。
イナビカリが、危険を知らせたからだ。
サクリと木に刺さる矢。
エルフと言えば、弓矢だもんな。
俺は、木々の間を低空で飛んで逃げた。
帰ったら、しっかり寝よう。
好奇心から、外に出れば仕留められそうになる。
危ない世界だ。




