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マナは、半日経ったので、4分の1ほど回復している。

俺は、洞窟の先に穴を作った。

ゴブリンでは登ってこれないくらいの穴だ。

穴を上手くカモフラージュして、隠す。


後は、しっかり誘導できればいいんだが…。

閃光鳥が、任せろというような意思を伝えてくる。

頼めるのは、閃光鳥だけなのはわかっているが、何とも不安だ。

石のお化け植木鉢たちもやる気だ。


俺は今のうちにダンジョンの外に出る。

後ろから強襲するためだ。

万が一にも逃げられたら仲間を呼ばれてしまう可能性があるからだ。


作戦。


落とし穴を作る。


閃光鳥が囮になって、追わせる。


落とし穴の奥から石の植木鉢たちが、サンドバレッドで、攻撃。


落とし穴になんとか落とす。


落ちなかった奴は、俺がなんとかする。



一応、ポーションっぽいものもマナで用意した。

使わなければいいに越したことはないが…。


ゴブリンたちは、醜悪な見た目というほどではなかった。

しかし、目つきは悪く、緑で、頭に角があり、手足は発達していた。


どうやら、棍棒の奴は、リーダーではないようだ。

リーダーの奴は、常に前で、索敵をしているようだ。

その証拠に、閃光鳥を見つけたのは、一番前のやつで、それをしっかりと追うように指示を出していた。


俺は、気づかれないように息を殺し、閃光鳥を信じ待つ。


洞窟は、50mくらいしかないので、ゴブリンの後をすぐに追えば、気づかれるかもしれない。

俺は、しばらく待つ必要があった。


戦闘音も聞こえない。

結果から言うと、俺は、作戦を台無しにしてしまった。

ゴブリンは、閃光鳥を走って追わずに、体力も温存し、慎重に歩いて、ゆっくりと追っていた。

俺がもういいだろうと思って洞窟を進んでいった時、ゴブリンたちは、まだ、用意した落とし穴部屋には、たどり着いておらず、洞窟の中腹にいた。


ゴブリンのリーダーの行動は早かった。

即座に、棍棒ゴブリンを前に移動させ、自分たちは左右に別れた。

俺は、完全に詰まされる前のようないやな予感を感じる。

俺では、気づかなかったが、ゴブリンのリーダーの作戦は、棍棒ゴブリンと打ち合わせている間に左右から同時に逃げ、仲間を呼んでくることだったのだ。


普通なら、目の前の棍棒ゴブリンを狙わなければいけないそんなところ。

そして、俺達の負けが確定するところ。

しかし、俺は、近くにいた閃光鳥のこっちを切れという意思を受けたことで、反射的にゴブリンのリーダーに切りかかった。

その結果、ゴブリンのリーダーは虚を付かれ、仕留めることに成功した。

もちろん、俺は、棍棒もどきをまともに食らって、吹き飛ばされた。

俺の横を走り抜けようとしたゴブリンのもう一体が怒りに我を忘れ、俺に掴みかかる。

剣は、ゴブリンのリーダーに刺さったままだ。


俺は怒るゴブリン2体にボコボコにされた。

閃光鳥が叫びをあげ、棍棒ゴブリンに襲いかかる。

棍棒ゴブリンは、俺から離れて、閃光鳥を追っていった。

俺は、残ったゴブリンから頭を守りながら、隙を伺う。

ゴブリンは軽い。

だから、簡単に足をすくえる。

倒れたゴブリンから距離を取り、ゴブリンのリーダーから剣を抜く。

そして、今更逃げようとするゴブリンを剣で貫く。


俺は、ボロボロだったが、奥に行った閃光鳥への心配の気持ちが勝ち、なんとか落とし穴のところにたどり着く。

落とし穴には、棍棒ゴブリンがハマっていた。

穴の対岸の石のお化け植木鉢たちは無事だった。

閃光鳥はというと、対岸で苦しそうにしている。

閃光鳥はギリギリまで、棍棒ゴブリンを引きつけたことで、棍棒もどきをかわしきれなかったようだ。


俺は、下で暴れている棍棒ゴブリンを無視、穴を塞げる木の板をマナで出し、蓋をしてから穴の向こうに渡り、ポーションを閃光鳥に使う。

じわじわと傷が回復していき、閃光鳥が、なんとか持ち直したのを確認。

そこで、俺は、ゆっくり、横になる。

横になったまま、俺は、ポーションをもう1本出そうとしたが、どうやらマナが足りないらしい。

仕方なく、マナが回復するまで、落とし穴の下で暴れるゴブリンの声を聞きながら我慢するのだった。

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