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悪筆の君が王宮文官になる方法  作者: メジロ
第一部 ジャネット十二才・フィル八才
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大好きなフィルへ


お返事ありがとう! うれしくて何回も何回も読みました。とってもすてきなお手紙だから、宝箱に入れてとっておくことにしたわ。

はなれてからのフィルのことが知れてよかった。思ったよりも泣いてなかったみたいだし。

でも、いいにくいけどフィル、あなたちょっとぶんぽうのお勉強がひつようね。バディにばかりかまってないで、毎日学校に行くこと。

バディのようすも教えてくれてうれしい。かわいい姿が見られなくてざんねんよ、ぜひ写真をとって送ってちょうだい。


学校と言えば、昨日、初めて新しい学校に登校したわ。今回の学校はせいふくがあるの。せいふくのある学校に通うのは初めてよ。中等部だからかな。なんだかみんなおぎょうぎが良くて、木登りなんてしそうにないわ。仲よくできるか心配。


ねぇ、フィル。学校に行くの、あたしもゆううつよ。(ゆううつって、気がすすまないってことよ)でも、はなれててもフィルが町まで学校に通ってるって思ったら、あたしもがんばれるわ。一緒にお勉強がんばろうね。

たくさん勉強していいしょくぎょうについて、りっぱにお金をかせげるおとなになったら、親にやしなってもらわなくてすむのよ。パパのてんきんについていかなくてもいいの。じぶんの好きなところに住めちゃうんだから。

おとなになったらあたしたち、ずっといっしょにいられるようになるわ。そのときのために、今はがんばって学校に通いましょうね。


あたしの方がフィルより四才おねえさんだから、その分はやく大人になれるわ。フィルと一緒にいられるように、あたし、たくさんかせぐからね。それでフィルといっしょにくらすお家を買ってあげる。


はやく大人になりたいジャネットより


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