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悪筆の君が王宮文官になる方法  作者: メジロ
第一部 ジャネット十二才・フィル八才
3/18

●2


小さくてかわいいフィルへ


もう泣いてない? 目を冷やすのを忘れちゃだめよ。おばさんにいって氷を用意してもらうこと。あなた泣いた次の日は必ず顔がむくむんだから。


一通目の手紙は届いた? あたしは新しいおうちに着いたわ。本当は着いたらすぐに書こうと思ってたのに、くたくたでつかれて寝ちゃった。そういうことで、二通目がおくれて届いたらごめんなさい、でもゆるしてね。

そうそう、とってもラッキーなのよ、ポストが通りの向こうにあるの! 郵便屋さんは三ブロック先ね。雨の日も雪の日も出したいときに出せるんだもの、さいさきがいいわね。


新しいおうちは本当に新しくて、びっくりするくらいキレイでピカピカ。おうちについてから、大学からの「やちんほじょ」があって助かったってパパが何回も言ってる。今朝も言ってたんだから。


家中、ひっこしの荷物でいっぱい。きっと荷ほどきがたいへんね。

来週にはもう学校に行かなくちゃいけないんだって。それまでにかたづけがすむといいんだけど。パパは散らかすのは得意だけど、かたづけるのは苦手だから……。フィルもそうよね。ねぇ、あたしが手伝わなくてもちゃんとかたづけられてる? ダニーが気にしないからって、彼のベッドの上にまで絵本やつみきを広げちゃだめよ。


それじゃあ、わくわくしながらあなたからのお返事を待ってます。


お気に入りの麦わら帽子が見つけられないジャネットより


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