ズィール王国にはスパイがいるらしい!
「家族を疑うのはよくない」
議長はズィールの国王トン・ズィール。
「そうですね。我々はみなズィールの民です」
トン・ズィールの妻。カシワ・ズィール。
。
「お前はどう思う?」
「王のお心のままに」
トンズィールの側近シズィミ・ズィール。
「わたくしも」
カレー・ズィール。
「国王!大変です!スープ王国が攻めてきました!」
「なんだと!?」
なぜこのタイミングで!やはりスパイがいると言うのか!?
「……おのれ」
兵士長のアオ・ズィールは苦い顔をしている。
同盟国であるシテューに助けを求めたいが……女王のクレアはもうおばさんだ。
スープ王国の四天王『ヴォルシチ』『トムヤムクゥン』『ヴゥイアベース』『フカヒュレ』には勝てないであろう。
「……ククク」
ミソ・ズィールが笑っていた。
「何を笑っておる!」「笑うな!」
レンゴク・キョウ・ズィールとカマドタン・ズィールが睨み付ける。
「滑稽だな!裏切り者はこの俺さ!」
『『なんだと!?』』
「ミソ・ズィールとは仮の名前。本名は『ワカメトトウフノ・ミソ・シール』!きさまらズィール王国に滅ぼされたシール家の生き残りだ!」
「おお。……なんて事だ」
この日ズィール王国は滅びた。