8 ランク上げクエスト
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エイト達が冒険者として過ごして二ヶ月が経った。
「やっとC級になれるのじゃ!」
「そうだな」
「しかし、妾達の実力からじゃ、もうとっくにS級なれるのはずなのじゃ!」
「そうだが、けど、これでも最速に近いらしいからな」
「だが、妾にもプライドがあるのじゃ、元魔王としてのじゃ」
「そうか、なら、早くクエストの場所に行くぞ」
エイトがギルドを出て行くと、リアは少し慌ててエイトの後ろを追いかけた。
リアはエイトが話を適当に流したことが気に入らないのか、少し不機嫌だった。
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今回のクエスト場所である、森はD級~B級が入るアクナの森と言われている場所だ。
この森は、不特定多数のモンスターが出てくるため、経験と実力の両方が必要な場所になる。
「しかし、見つけるのが大変なのじゃ」
「そうだな、今回はオークだし、討伐数が五体だな、そんなに数もいないからな」
「そうなのじゃ、それに奴等は三体でセットになっているせいで、今回は二セット見つけなればならないのじゃ」
「そうだな、無駄に一体倒すのはめんどくさいからな」
「さっさと帰りたいのじゃ」
「そう文句ばっか言うなよ、俺らにとっては難しくないだろ」
「そうじゃが、妾は魔王じゃったのじゃ、えらいのじゃ」
「リア、今日はやけに機嫌が悪いな」
「お主のせいじゃ!」
「え、そうなのか」
「分かっておれ! たく、何も分からんとは」
「まあ、このクエストが終わったら、何か奢ってやるからさ」
「言ったのう、忘れるではないぞ!」
そうして、エイトがリアの愚痴を聞いて探していると、少し先の湖でオークが休んでいるのを見つけた。
「リア!」
「分かっておる、任せておけなのじゃ」
そう言って、リアはオークの方に向かって、睡眠魔法を放つと、オークはすやすやと眠った。
そこに、エイトが堂々と歩いて近づき、オークの首を落とした。
「一体だけか」
「そうじゃな、あと何体か居てくれたら助かったのじゃ」
「しかし、何かおかしい」
「そうじゃな、基本的三体で行動しているはずが、一体、それに体の傷も酷いのう」
「ああ、この辺の森では、ここまで出来るモンスターなんていないと思っていたが」
エイトがそこまで言った途端、森のもっと奥の方から叫び声と悲鳴が聞こえた。