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プロローグ

これから頑張ります。

感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます!!

剣が当たる音 矢が刺さる音 魔法で周りが爆発する音


肉が切れる音 骨が砕ける音 何かが破裂する音


人が死ぬ音 敵が死ぬ音


味方は叫ぶ 助けてくれ と 敵は言う ここで死ね! と


また敵は言った 死にたくない と 味方は返した ここで朽ちてしまえ! と


勇者のエイトはそんな音や声を聞きながら生きてきた。

そして今エイトは、単独で魔王城にやって来た。


「ここで、すべてを終わらせる」


ーーーー


「人がいるぞ! どうやって入ってきた!?」


敵の魔族が俺を見つけて叫んだ。

そうすると、それを聞いた魔族もやって来た。


「敵は、一人だ!やってしまえ!」


敵は魔法で攻撃してきたが、それを剣で切り落とす。そして、攻撃してきた敵に一瞬で近づき首を切り落とした。


「気を付けろ!敵は強敵だ!」


誰かがそう言うと、全員が更に警戒する。


「全員で一斉に攻撃だ!相手は剣を使う!間合いに入らないようにしろ!」


「死ねーー!」


「うりゃーー!」


「くらえーー!」


魔族どもが、一斉に魔法で攻撃するが、魔法どうしが当たらないように少しずれているから、そのズレを利用して一つずつ切り落としていった。


「ば、バカな そんな簡単に防げるはずが……」


「くそっ!」


攻撃してきた魔族が俺が攻撃を無傷で防いだことに、驚き絶望していると、一人の魔族がこっちに向かって走ってきた。


突っ込んできた魔族を絶命するように切ったはずが、その魔族は、死なずに抱きつくと、そのまま自爆魔法で自爆した。


「フランツ!」


「フ、フランツーー!」


魔族どもは、仲間の死に悲しんだが、それもすぐにきえ、絶望に変わった。

そこにエイトが何事もないように、立っていたから


「これだけか?」


エイトが聞くと、魔族どもは今よりも更に殺気を飛ばしながら、俺に攻撃してきた。


エイトは、それらを一振りで吹き飛ばした。


「な、なんだよ、あの力は!?」


「なんだよって、それは俺が勇者でこの剣が聖剣だからだ」


「ゆ、勇者だと」


エイトが勇者とわかった魔族は、我に戻ると焦りだした。


「急げ!魔王様にお伝えしろ!勇者が乗り込んできたと!」


「残った者は、この勇者に一撃でも与えるのだ!!」


一人の魔族が、奥の方に急いでいき、他の魔族どもは、武器を持って魔法重点の攻撃から、至近距離の物理攻撃に変えてきた。


「おいおい、どうした?さっきみたいに魔法を撃ってこいよ」


「貴様に魔法は通じぬと解ったいま、今度はこの手で殺してやる!」


「そうか、じゃこいよ」


「言われなくてもそうするつもりだ!」


魔族どもは、その言葉を皮切りにこちらの方に向かってきた。

連携して攻撃してきたが、それを軽々かわす。


エイトは、攻撃を避けながら的確に首を狙って切り落とす。


「うっ、足が」


足が動かなくなっていた、その為足を見ると首のない体がエイトの足を固定していた。


魔族どもは、首を切られるが延命魔法でも掛けているのか、すぐには死なずにエイトの動きを止めようとするが、エイトは首のない体を盾にして、攻撃を防ぎ、更に首を落とし、今度は動かぬように火魔法で燃やした。


「ふぅ、そこをどけ!」


エイトは、一人生き残っていた魔族に言ったが、そこを退かないため瞬殺した。


エイトは、殺し終えると、また歩きだした。


ーーーー


エイトは、自分を見つけて、攻撃してくる敵を全て殺し、やっと魔王がいるであろう部屋の扉のところまでやって来た。


「ここが魔王いるところか」


エイトは、扉を開けると、そこに白髪の美人の魔族がいた。


「おい、そこにいるのが魔王であってるか?」


エイトの声を聞いて振り向いた美人の魔族は、エイトを見ると、ものすごい殺気を出しながら答えた。


「そうじゃ、妾が魔王イブリス・リアンダムだ」


「へぇー、俺の名はエイト 勇者だ、あんたみたいな立派な名字はないがな」


「貴様の名などは、聞いていない!」


「そんなふうに怒るなよ、こっちは話があって一人単独でここに乗り込んできたんだよ」


「話だと、貴様と話なぞしたくない!」


「そう言いながら、今しているじゃないか」


「それは、これから貴様が死ぬであろうからな、せめてものなけだ」


「そうかよ、まぁ、何でもいいや、話って言うのはな」


「って、勝手に話すな! 妾は聞くつもりなどないぞ!」


「なら、俺が一方的に言うだけだ、まあ、話って言うのはな、単刀直入に言う、俺と一緒に全てを放棄してどこかへ行かないか?」


「は?」


エイトの言葉を聞いた魔王は意味が理解できないと表情に出して、完全に停止していた。


「貴様、何を言っているのか、解っているのか!」


「あぁ、もちろん、ちゃんと解って言っているつもりだ」


「じゃあ、何故それを言うのか? 妾には理解できない」


「まぁ、理由は三つだな、まず一つ目は、俺がこの戦争に嫌気がした、二つ目がこの戦争を止めるため、三つ目があんたが意外と美人で一目惚れしたから、これが俺がこれを話した理由だ」


魔王は、エイトの理由を聞いてまた理解できないという表情をしていた。


「なんだよ、なんか反応してくれないか」


魔王はエイトの言葉で我に返り、頭を抱え込んだが、少しすると、魔王は復活した。


「貴様のことは解ったが、妾がこれを呑む必要が感じられぬ」


「感じられないか、けど、これ以上やっていても戦線が持たないだろ?」


エイトの言葉を聞くと、少し苦しそうな表情に変わったが、それでも魔王は、余裕持つように、また力強く保とうとした。


「何を言うかと思いきや、人ごときに負けはせぬ!」


「そうか? 今その負けぬと言った人に押されているだぞ」


「それがどうした! これから巻き返すつもりだ!」


「それが出来ると思うか? 戦線からここまで来たが、その途中にいろいろ見たが、この国の中はボロボロだったぞ! 只でさえ強い魔族は死んでいるしな」


魔王は、それを聞いて怒りに震えていた。


「き、貴様に言われたくないわ! 妾だって解っているが、魔王である妾が諦める訳にはいかないのじゃ!」


「だろうな」


魔王は、エイトの同意を聞いて、怒りや苦しみが漏れ出そうになったのか、泣きながら言った。


「だったら、妾にどうすれ……」


エイトは、魔王の言葉を遮った。


「だから、言っただろう 戦争を止めるって」


「どう、やってするのだ?」


「簡単だ、俺はこの戦争に積極的な国の城や重要な街に爆弾魔法を仕掛けた、それを爆発させる そうすれば、戦争は止まるだろうし、それの復興で当分は動かないだろうしな」


「それだと、妾はいなくても良いだろう?」


「ところがどっこい、この時、魔族はどうする?」


「それは当然、報復しに行くだろ……」


「だろ、けど、この時に魔王がいなかったらどうする?」


「代理の魔王を据えて、行くだろう」


「けど、すんなり決まるか、そんなことが?」


「それは、多分決まらない」


「だろ、だから必要なんだよ、あんたが どうだ、止まるだろう」


魔王は、エイトの言ったことを計算して、戦争が止まることに気づいた。


「止まることは解ったが、そんなことは信じられない」


「そうだろうな、俺も逆なら信じられないしね、だから」


エイトは、アイテムボックスから二つの指輪を出した。


「なんだ、その指輪は?」


「神具、契約の指輪だ、この指輪はその名のとうり、契約をする指輪だ」


「これが、なんだと言うのだ?」


「その指輪は、はめたら契約の内容を決めて、それに同意して初めて契約できるものだ、だから、その契約に嘘をつかないと入れればいい」


エイトは、説明し終わると、一つ魔王の方に投げた。


魔王は、受けとると、信じるからなと言って指輪を着けた、エイトも同じように着けた。


「さて、契約の内容だけど、

一つ、互いに大きな嘘をつかない 二つ、互いを殺さない

三つ、無闇に他人を殺さない 四つ、互いに助け合うこと

これで良いか?」


「いや、一つ目がおかしくないか? なんだ大きな嘘をつかないって」


エイトは、魔王の質問に顔を背けた。


「こっちみろ!勇者!」


「いや、だって、言いたくないこととかあるじゃん」


「言いたくないこと、それだとこの計画が嘘か解らないだろう!」


魔王は、エイトに強く迫ってきたため、俺は降りることにした。


「解った、じゃ、互いに損になる嘘をつかない、これでいいだろ?」


「互いに損か、あぁ、それならいいだろ」


「なら、互いに自分の名前を言って、最後に契約すると言ったら契約終了だ」


「解った、さっそく始めよう」


「我が名、イブリス・リアンダムによって!」


「フリートの名によって!」


「「契約する!」」


俺と魔王が契約をすると、指輪が青く光った。


「これで終了だ、どうだ質問してくれ」


エイトが魔王に頼むと、魔王は少しニヤッして


「そうじゃの、妾のことが好きか?」


「おい、俺の計画のことに聞けよ」


「どうなのじゃ?」


「好きだよ、一目惚れするぐらいに」


エイトがそう答えると、魔王は照れて少し顔が赤くなっていた。


「ほら、早く計画のことについて聞けよ」


「分かっておる、この計画は真実か?」


魔王が聞くと、それが真実だと分かったようで、エイトの方に少し嬉しそうに笑った。


「本当だった」


「だろ、じゃ今から爆破するからな」


エイトは、魔王に分かるように魔力を発動し、ちゃんと爆破したことを表すように、その光景を魔法で見せた。


「本当に爆破させておる、良かったのか?」


「しょうがない、これしか方法がないからな」


魔王は、その言葉を聞くと悲しそうなに壊れた建物を見た、


「さて、次はお前が死んだことにしないとな」


「なら簡単じゃ」


魔王は、魔法で魔王そっくりの人形を作った。


「これをまだ生き残っている者に殺されたように見せればよい」


「そうか、じゃ、するか」


そうして、エイトらは全てを捨て旅に出た。

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