特異点たち1
奈央たちを助けた十真は、特異点の集会に参加すべく、天界に行く
夕日が沈み、少し肌寒いなか、十真と咲は奈央たちと別れたあと今日のことについて話していた。
咲「なんとか助け出せましたね!」
十真「そうだな、まぁお前がもっと早くにGPSの
反応に気づいていればここまで危なくはな
らなかったんだけど」
咲「それについては返す言葉もございませ
ん!!」
固い口調で心から謝っているのを感じ取れたが今後はもっと用心しとかないとなと、十真は思った。
十真「用心するって言っても、魔人がいつどこで
現れるかもわかんないし、第一俺1人じゃ
この先魔人を倒せるかどうかもわかんない
しな」
咲「そうですね、やはり早急に特異点たちを集め
て集会をする必要があるみたいですね。」
十真「あ、そうか、俺以外にもあと9人、特異点
がいるんだったな」
咲「はい、魔人についてももう少し教えておかな
ければならないことがあるので、、、」
教えておかなければならないこと、というワードはすごく気になったが、そのうち説明があるのなら、今は触れないでおこう。
十真「そうか、で、その特異点の集会とやらはい
つになりそうだ?」
やっぱり今は他の特異点とのコンタクトが必要だな。ていうか俺以外の特異点の人ってどんな人たちなんだ?気になる、、、、はっ、そんなことどうでもいいから、早いうちに会っておきたいな。
咲「今、天界と連絡をとってみたところ、今日の夜に集めようということです!」
十真「?」
咲「と、十真さん?」
十真「早いうちに会っておきたいとは思ったけど、なんで今日なんだよ!!!!????」
咲「え、十真さんが早く会いたいと言っていたので今日にしちゃいました!てへぺろ!」
十真「咲~お前~わざとやってるのか~??俺が人見知りって言うのを知って!」
咲の頬をつねられながら言った。
咲「ちがいまふ!ちがいまふからはなひてふだひゃい!」
十真「はぁ~、今から9人にも会うのか、きついなぁ~」
咲「十真さんなら大丈夫です!すぐに仲良くなれますよ!」
十真「はぁ、なら、いいけど、」
咲「では天界に移動しますと言っても、ここだと、人に見られる可能性があるので、十真さんの家に行きましょう」
十真「は?っておい!!」
咲は俺の手を引きテレポートを使った。そして気がつくとそこは俺の部屋だった。
本当に便利だなこの能力と感心をしつつも、今から知らない人たちと会うと思うと俺は心臓がドキドキしていた。
咲「十真さん、行きましょう!」
十真「お、おう」
咲は俺の手を引き、光の中に入っていった。
光の中を通っている間に十真は他の特異点たちがどういう人たちかを想像していた。
どんなやつがいるかな~、かわいい子もいたりして!い、いかんいかん魔人と戦うんだからそういうことは考えないようにしよう。ていうかまさか、リーゼントでゴリゴリのヤンキー見たいな人はいないだろうな。いたら怖すぎるな。考えただけでも恐ろしい
十真は少し青ざめながらも光の中を咲と進んでいると、建物の廊下?らしきところについた。そこは、天界とは思えないほどの和風な感じだった。
十真「す、すげぇな、これ」
咲「はい!できるだけ十真さんたちに落ち着いてもらおうと思って、天使たちで作っておきました!」
十真「ていうか廊下広いな」
少し、いやかなり驚きを隠せずにいたら
咲「十真さん!もう特異点の方たちは数名集まっ
ているそうなので、こちらのドアから入って
ください。」
十真「お、おうわかった」
十真は一回深呼吸をしてからドアを片手で開けた。するとその部屋の中心には大きな丸い机があり、特異点たちが向かい合うことが出来るようになっていた。
するといきなりあたりが暗くなり上を見てみると、眉間にシワを寄せてすごいがんをとばしてくる人がたっていた。それは十真想像していた通りのリーゼントでゴリゴリのヤンキーだった。
?「てめぇ、ノックもせずに俺の縄張りに入って
くるとはいい度胸してんじゃねぇか?あー
ん!!??」
十真「ひぃえええ!!!!」
なんでゴリゴリのヤンキーがいんだよ!しかもこの人身長でかすぎだろ!てかなんでバットもってんだよ!それと俺の縄張りってどういうことだ?
?「覚悟はできてるんだろうな!?あー
ん!!??」
十真「え、えぇぇぇ!!!?」
ヤンキーがバットを振りかざしたその時机の方から声がした。
?「やめろ、鬱陶しい目障りだ」
その声の方を見てみると、肌が色白でメガネをかけた、いかにも頭が良さげな人が座っていた。
?「あーん!!??なんだてめぇまた俺に文句でもあんのか!?!?!?」
?「文句?大有りだ、大体ここは君の縄張りでもないし、君が仕切る理由もない。それと礼儀というものを少しはないのか?いきなりバットで飛びかかるなんて猿のすることだ。」
?「なっ、だれが猿だゴラァァ!」
十真はその口論をずっと見ていて、なんなんだこいつらと言わんばかりの表情で見ていた。そして一旦自分の席についた。
十真「ふぅーなんなんだあの人たちは」
とため息をつくように言っていると、隣に座っていた人が話しかけてきた。
?「本当だよな、さっきからあの調子なんだ。」
十真「そうなんですか、、、」
ていうか誰だこの人!そこには金髪で迷彩柄のタンクトップをきた軍人のような人がいた。
トミー「すまない、まず自己紹介をするべきだな、私はトミーナインブライアントと言う。気軽にトミーと呼んでくれ、よろしく」
十真「が、外国人!?はろーあいむふぁいん、、
えーと?」
トミー「ははっ、英語じゃなくていいよ、こう見
えてもアメリカから日本に留学している
身だ。日本語なら少しはわかる」
十真「そ、そうなんですか、俺は夏原十真って言います」
こえぇぇ!、英語は苦手だったから安心した~
それはそうとこの人すごい筋肉だな、しかも所々傷があるし、
トミー「やはり気になるか?」
傷を押さえながらトミーは察するかのように言った。
十真「い、いえ!トミーさんはいつも何をされている方なのか気になって」
トミー「そうか、じゃあ答えよう、俺は米陸軍102号隊隊長をやっている。」
十真「米軍の陸軍!?!?」
トミー「あぁそうなんだ、今は上からの指示で、日本に滞在している。」
十真「そうなんですね、はははは」
おいおい!ヤンキーに軍人ってメンツ濃すぎるだろ!!
すると、ヤンキーと口論を終えたメガネの人が帰ってきた。
?「まったく、これだから低学歴者は」
十真「あの~」
二井島「あぁ、そうですね、自己紹介が遅れてすみません、私の名前は二井島和人、高校生です。」
十真「俺は、夏原十真、高校生です!」
十真は二井島に出された手を握り返した。
二井島「あなたも名乗ったらどうです?」
その言葉はヤンキーに向けられていた。
番長「っち、しかたねぇーな、俺は、五幡番長だ夜露死苦!!」
うわぁぁ、ヤンキーだ、うわぁぁてか、名前に番長って。
番長「おまえ今俺の名前バカにしただろ!」
十真「してないですよ!!」
なんでわかったんだ??
トミー「十真くん、まだ集会まで時間があるみたいだから、他の特異点たちと話してくるといいよ」
十真「は、はい」
正直もう、お腹一杯だ。ヤンキーに軍人ってどうなってるんだよ~!
?「そうですね、キャラが濃すぎますね」
十真が座って考えていると、急に横から入ってきた。
十真「え、今心をよんで」
振り返るとそこには、肌が茶色く白いローブのようなものをきた人が立っていた。
?「あぁ、ごめん急に、能力を手にしてから人の考えることがわかるようになっちゃって、つい」
頭をかきながら彼はそう答えると、十真は彼は日本人じゃないことに気づいた。
十真「あの~あなたは?」
ラウル「大変失礼いたしました。僕はラウルアート、呼び方はラウル呼び捨てで!」
十真「俺は夏原十真よろしく!ラウルは日本人じゃないよね?」
ラウル「そうだね、僕はインドに住んでいるよ」
十真「インド!?またすごいところに」
ラウル「いやいや、僕からしたら日本も凄いところだよ。ご飯美味しいし、移動は便利だし、何より人が優しい」
十真「て言うことはラウルは今日本にきてるのか?」
ラウル「うん、そうだよ!」
すごいな、インドから日本に来ちゃうなんて、俺が逆の立場だったら絶対行きたくない
本当になんでこう癖の強い人の集まりなんだ!!
読んでいただきありがとうございます!
補足
第1特異点:
第2特異点:二井島和人
第3特異点:
第4特異点:
第5特異点:五幡番長
第6特異点:
第7特異点:
第8特異点:ラウルアート
第9特異点:トミーナインブライアント
不定期投稿ですがよろしくお願いいたします!