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天変地異(せんそう)

二十三世紀末、一つの人工知能が暴走し、一つ、また一つと器となる機会(からだ)を手に入れつつ、勢力を拡大し世界を、人類を蹂躙し支配しようと人類に対し戦線布告を申し出た。

人類は人工知能に対し既知の力で対抗した。

しかし相手は人工知能ゆえ、人類の既知(ちから)に対し未知で迎撃。


人工知能は、勝ちを確信していた——

『既知などもはや塵芥、無に等しい』と…

だが、人工知能は知り得なかった——

心を——

気持ちを——

おもいを——



——結果的に引き分けで幕を閉じた。

しかし、それに対する代償は大きかった。ユーラシア大陸の三分の一とアフリカ大陸の半分が無に帰した。そこで収まれば、まだ良いと言えるだろう。つまりそれだけでは収まらなかったというのは言うまでもない。

人類と人工知能の戦い。第三次世界大戦は地球の温暖をもデタラメにした。そう、北極と南極、もとい【寒】の概念が無くなったのだ。

結果的に起こるのは、海面上昇。そしてブルジュ・ハリファなど高層建築物は大気圏を突き抜け、宇宙へと手を伸ばした。

どんな馬鹿にでも南極、北極が溶けたとて、そこまでならないだろうと思うだろう。

その通り——

被害は表面上だけではなく地球内部にまで影響を与えていた。内核の膨張。それに比例してマントルなども肥大化。当然のように地核をも押し上げていった。

その結果、低酸素状態になり、第三次世界大戦と同等の多くの人が帰らぬ人となった。

地球上の生物はその環境に適応しようと進化した。



そして約二世紀後、人間と機械の共存する世界へとなり、人口は前戦よりも三倍にも登っていた。

全ての人工知能は第三次世界大戦の時と同様に身体となる器を自ら作成した。

そのおかげで、人間用のアーマーも創られ、宇宙ロケットなしで宇宙旅行が可能となった。

革命は起こり続け、人類が困ることは無くなった。


空気、水、食料不足。その全てだ——


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