初等部編1
ここから、アルファポリス様の「悪役になったら 弟破滅!?」と一部同じ箇所はありますが、大幅にストーリーが変わります!!
アルファポリス様の方は、アマ・デトワール学園の初等部には入学しておりません。
また、そちらのみで公開している小話も1章にございます。
もし、気になるかも?って思ってくださる方がいらっしゃいましたら、アルファポリス様の方ものぞいてみてください<(_ _*)>
私、アリア・スコルピウスは本日よりアマ・デトワール学園の初等部に入学する。
胸にあるのは不安ばかり。唯一の楽しみは友人のカトリーナと共に学べることくらいだろうか。
はぁ……。
学園に向かう馬車の中で両親にばれないように小さく溜め息を溢す。
結局、悪役令嬢回避作戦は全くと言って良い程達成できなかった。むしろ、忘れてたと疑われても仕方ないくらいだ。
まぁ、誰もこのこと知らないから一人でこっそり作戦を練ったのだけど。
忘れちゃいけない悪役令嬢回避作戦
その1:レオナルドに関わらない
はい。一つ目から既に失敗しました。レオからの好感度はかなり高めな気がします。
関わらないのは無理でも知り合い程度の距離感の予定だったのに、ずいぶんと距離を縮められてしまった。
リカルド様に会いに行った日に突き放してはみた。効果があったかは分からない。だけど、傷つけてしまったとは思う。
私のメンタルもかなり削られたけど、こればかりは仕方ない。一番の危険人物なのだから。
この作戦は失敗したけれど、可能な限り関わらずに学園生活を送りたいとは未だに思っているので、『レオナルドに可能な限り関わらない』へと変更しよう。
もちろん、私がレオナルドを好きにならないのは変わらず大前提だ。
格好良すぎてドキッとすることはあるけれど、私自身の好みからは外れているし、前世での年齢を考えても子ども相手には恋はしないだろう。
レオナルドルートのこともあるしね。
その2:レオナルドの婚約者候補から外してもらう
これの確認はまだできていない。怖くて出来なかったのだ。だから、未だに婚約者筆頭は私だ。
お父様もお母様も私が王妃になりたくないって言っても受け入れてくれそうなのに、ダメだって言われるのが、失望されるのが怖くて言えないでいる。小心者の自分が嫌になる。
もしかしたら、イザベラが婚約者筆頭……にはならないだろうなぁ。同じ公爵家でもスコルピウス家は別格だ。国への貢献度が違う。
聞けたら聞く、なるべく聞く、可能な範囲で聞く。かなり消極的になってしまったが、頑張ろうと心の中で気合いを入れた。
その3:悪役令嬢の取り巻きとは仲良くならない
これも失敗した。今更カトリーナと仲良くしないとか無理。カトリーナ大好き。
お茶会の後、何度もお手紙でお話ししたし、シュタインボックス家に遊びにも行った。お土産にポテトチップス持って。カトリーナの恋ばなを聞いたり楽しかったなー。
カトリーナはすごく優しくて大好きだから、これからも仲良くしてもらうとして、他の取り巻きとは仲良くならないようにしよう。
それに、カトリーナは私の取り巻きじゃなくてお友達なのだから、きっとゲームの中とは違う関係性を築けているはず!!だと思いたい。
その4:ノアを魔術師にしない
これが一番重要だと思ったけど、スコルピウス公爵家の後継ぎとして魔術は必須らしい。
魔術師にはならないけれど、既に魔術が使えてるとか……頭痛い。
もう、私の手には追えない状況なので、この作戦は諦めるしかないんだろうな。
そして、これが新しい作戦。
悪役令嬢回避作戦その5
モブキャラらしき人と婚約する
年齢的にまだまだ婚約はできないけど、恋人は見つけたい。スコルピウス家は貴族では非常に珍しく恋愛結婚を推奨している。
過去には結婚して平民になった人までいるくらいだ。
私に恋人ができれば、婚約者候補から外れられる可能性が出てくる。つまり、作戦その2:『レオナルドの婚約者候補から外してもらう』が叶うかもしれない。
問題は、私の精神年齢が既に大人なこと。子ども相手にはやっぱり恋は無理。だから、とりあえずは将来好きになれるかもしれない子を探すことにしよう。




