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幼少期22


 皆が座ったことを確認するとレオナルドが挨拶をする。


「今日はお茶会に集まってくれて、ありがとう。私達、次年度の入学生を中心にしたお茶会はどうだっただろうか?今日が最高の思い出になるようにこれから皆と夢の世界へと向かう。

 許可を下さった父上、母上の懐の広さを、そんな両親を持てたことを誇らしく思う。

 短い時間だが、楽しんで欲しい」


 おぉ‼さっきまでの雰囲気と違う。しかも、しっかり一人称も使い分けてる。さすが、王子様だなー。

 私が感心していると、レオナルドはさっと手を挙げた。


 その瞬間周囲が暗闇に包まれる。そしてその後は本当に夢のような世界が広がった。

 イルミネーションのように庭園が輝き、空はまるで星がダンスしているように光ったり消えたりしている。


「きれい……」

あちらこちらから、感嘆の溜め息が聞こえる。


 光が消えれば、今度は光輝く蝶々が飛んで来る。手を伸ばしたら指の上にそっと触れたかと思うと消えてしまった。

 夢のような時間はあっという間で空が明るくなる。


 誰もがまだ夢見心地の中、王妃様が皆に向かって話をする。

「いかがだったかしら?夢のような世界は我が国が誇る魔術師達が特別に見せてくれました。彼等は表舞台に立つことはほとんどありません。

 けれど、いつも私達の生活を支え豊かにしてくれます。私は彼等に心からの感謝と敬意を表します」


 割れんばかりの拍手と歓声が起きた。それに答えるかのように空から色とりどりの花が舞い落ちてくる。

 王妃様とレオナルドも驚いたように空を見上げている。


 何て粋な計らいだろう。この国の魔術達は優秀なだけでなく、素晴らしい心意気の持ち主のようだ。


 皆の心に最高の思い出を刻み、大成功でお茶会は幕を閉じた。



 この時、私は大事なことをすっかり忘れていた。そのことに気が付いたのはいつもの日常が戻ってきて暫くしてからのことだった。




お茶会がやっと終わりました。

そろそろノアを出したいです‼

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