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001 異世界

元旦に投稿しようと思い書き上げました。

すみません。終わりが見えない見切り発車です。

お暇な時にでも読んで下さい

 気が付けば其処に居た。何故?と聞かれれば、コッチが知りたいと返す。

夢なのか?にしてはリアルだよな。

此処は何処だ?俺に解かる筈が無い。

どうしてこうなった?昨日の事も覚えてないよ。

これからどうなる?取敢えず生きていければ御の字だ。

どうする?……そんなこと知るか!取敢えず人の居る場所へ行くだけだ。



「スゲェ!俺にこんな事が出来るなんて」


 見知らぬ場所で意識が覚醒した俺は、訳も分からず彷徨い出す。取敢えず人の居る場所を目指そう。そう考えて歩き出した俺に角の生えた兎モドキが襲って来た。


『ズサッ!』


 慌てた俺は顔を庇う様に両手を翳す。すると突然、何かを発射する感覚が掌に起こったのだ。拳の半分ほどの石礫が、襲い掛かって来た兎モドキを八つ裂きにしていた。

所謂魔法って奴だ。そんな力が知らない間に宿っている。つまり此処は元の世界とは、掛離れた世界と言う事だろう。

兎モドキは立て続けに表れては俺を襲い、そして簡単に殺されて行く。そして頭の中に突然アナウンスが鳴り響いた。


『おめでとうございます。角兎を5羽狩った事でレベルが上がりました』


 どうやら、可笑しな世界はゲームに似た世界の様だ。

それからも角兎は現れては俺に殺されて行く。一定の数に達する事で俺のレベルは成長していった。化け物を倒す事で俺は強く成るらしい。雅にゲームの様だ。


「出来れば、自分の状態が解かるともう少し便利なんだが……」


 現実は其処まで甘くは無い。今の俺には置かれた状況どころか、己の状態さえ知る事は出来なかった。

彷徨い続け、アナウンスが5回ほど聞こえた頃に寂れた村へ辿り着く。


「少しは情報が得られそうだ」


そう思った矢先、不格好な男達が俺の前に立塞がった。


「○×△××◇△」

「ん?何を言って居るか判らないぞ。困った……言葉が通じないのか」


『おめでとうございます。サイレジア語を習得しました。コレにより言語能力が解放されLV1と成ります』


 突然聞きなれない言葉に戸惑って居る俺に再びアナウンスが響き、突然言葉が理解出来る。スピット・トレーニング以上の効果じゃないか!タイミングも良いぞ。


「どうする?この変な男言葉が通じないぞ」

「あぁ~すみません言葉は通じます。此処は何処ですか?」

「おぉ~喋ったぞ。それも共通語だ」

「変な格好から見て貴族様じゃないのか?」

「御供も連れずにか?」


 何やら俺が知らないワードが聞こえる。それでも言葉が通じるだけ有難い。


「気が付けば、この先の森で彷徨って居ました。此処は何と言う村ですか?」

「森から来たと言うのか!?その格好で?武器も持たずにか?」

「あぁ~俺は魔法が使えますから」

「何!?その若さで魔導士だと!」


 このまま会話が続けば、知らないワードで溺れてしまいそうだ。代表者と話がしたいと伝え、白髪の老人・村長と話をする事が出来た。


「では、魔導士殿は記憶を一部失って居ると!?」

「どうやら、そうらしい。そちらに困ってる事は無いか?記憶が一部欠けてはいるが私には魔法の力が有るらしい。問題が在るならば、交換条件で私の魔法を役立てよう」


 少しでも情報を得たい俺は、魔法を使って助けてやる。だから、寝床と情報を寄こせと持ち掛けた。


「其れは願っても無い事。灰色狼の群れが近くに住みつき困って居ります。是非退治して下さいませ」


 狼か……兎なら散々刈り倒したから自信が在ったけど、狼って集団行動するだろ!?それに牙も在るし少し怖いやん。ちょっと考えが甘かったかな。

俺がそんな事を考えて躊躇してすれば、村長は勘違いして言葉を付け足してきた。


「当然、タダでとは申しません。それ相応のモノをお支払い致します!」


 ……仕方が無い。ベット(掛け金)を上げられたなら応え無い訳にはイカナイ。俺は無言で承諾し、狼の寝床らしき場所を聞き出し、一人向かう事にした。


「此処が……そうか。確かに五頭居る。数は揃ってるな」


 狼の巣を見つめながら、両手を翳し強く念じてみる。掌が熱く成って行くのを感じた。そしてカッーって感じた瞬間!狼達の下へ無数の石矢が放たれ一瞬で串刺しにしていく。


「イメージ次第で形を変えられるのか……使えるじゃん」


 石礫では威力が弱いと何故か思った俺は咄嗟的に矢をイメージしていた。行き当たりばったりだったけど、結果は成功で終わる。恐れていた狼の抵抗にも合わず、俺は無傷で殲滅する事が出来た。

念の為に生き残りが居ないか確認しに狼の死骸の元へ向かう。村長も俺の言葉だけでは信用しないだろうしね。



「意外と持てるな……もしかしたら魔法だけじゃ無く力も増えてるのかも」


 元の世界の俺では大型犬を一頭でも持ち上げられる自身は無かった。それだのに今の俺は余裕で五頭もの狼の死骸を担ぐことが出来るのだ。


「戸惑って居たけど、俺ってコッチの世界の方が暮らし易くねぇ!?」


 そんな誘惑に駆られる雰囲気が漂った。


「クゥウウン」


 馬鹿な考えを現実に引き戻してくれる小さな影が、俺の足元に絡まって来た。


「チビ助……お前も居たんだ。スマン……俺がお前の家族を皆殺しちまった」


 何処かゲーム感覚で居た。夢でも見てる気分で狩りをしてた。軽い気持ちで命を絶っていた。その結果がコレだ。俺の傍若無人の振る舞いで小さな命の家族を全て奪った事に思い知らされる。取り返しの出来ない結果を俺はしてシマッタのだ。




 森へ入って直ぐに俺が戻って来た事で村人達がまた、騒ぎ出した。村長も慌てて俺の前に姿を見せる。


「如何なされました?やはりお一人では厳しかったですか?」

「ん?狼ならホラ!この通り。言われた数の五頭全部狩って来たぞ」


 そう言って木の陰で隠れていた五頭分の死骸を一気に掲げれば、村長を含む村人達は腰を抜かして更に驚いていた。


 狼は全部村で買って貰う事に成った。肉は今夜の宴に使うらしい。毛皮も骨も道具や武器に使えると喜んで居る。そして村長は俺に何を対価で払おうか悩んで居た。


取敢えず、一般知識や常識そして周辺の土地について知りたいと伝えて置く。なんせ俺って記憶を一部失ってる設定だからね。序に名前も忘れたって事にしといたよ。

暫く、その辺の事を学ぶと言う事で、村長の家に居候する事に成りました。




週に2~3度は投稿したいと思います。

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