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もう一人いたんだな、俺のストーカー・・・

 「お前、どういう事だよ」

 「どういう事、というのは?」

 「分かってるんだろ?」

 「ふふふ・・・・・」


 たく、こいつ何もんだ?あの後たいへんだったんだぞ?

 少し戻って二人の対峙したところを思い出す。

 

 「ウソだね」

 「あらどうしてわかるんですか?」

 「だって今日、私、リュウくんとずっと一緒だったもん」

 「あら?そうは見えなかったけど?昼ごはんも一人で食べてましたし・・・・・」


 余計なお世話だ!


 「ずっと、つけてたから」


 おい!俺のことも考えてくれ!


 「お昼以外にも、休み時間やトイレのときもつけてたからわかるの!」


 こいつ完全にストーカーモードだ・・・・・・・


 「あらあら、人のプライバシーを知らないのですか?」

 「いいの!私、リュウくんのストーカーだから!


 こいつ、開き直ったな・・・・・


 「それで?あなたが付き合ってる証拠は?ないでしょ!それはそうでしょ嘘なんだから!」


 はぁ・・・・・これは終わりだな明日、小鳥に付き合うしかない・・・・・


 「証拠かどうかわかりませんけどメアドなら流星くんにありますけど・・・」


 ・・・は?どういう事だ?たしか白河と初めて会ったのは今日だぞ?そんなはず・・・・・あった、たしかに〔白河 優花(彼女)〕ってあるどういうことだ?

 俺はケータイのメアドにある白河の表記を〔白河 優花〕に直しながら思った。


 「・・・・・どうやったの?」

 「はい?」

 「どうやって知り合ったの?って聞いてるの!」

 「ああ、ネットです」

 「ネット?」

 「はい!学校のホームページに生徒しか入れないサイトがあるんです」

 「そ、そんな・・・・・」

 「そこで知り合ってメアドを交換したんです」

 「・・・・・う」

 「『う?』」


 俺は急に俯きだした小鳥に徐々に近づいて行く。


 「嘘だああぁぁぁーーー!」

 「あっ、小鳥っ!」


  と小鳥は泣きながら走って帰っていった・・・・・

 さすがに、ネットは盲点だったんだな。

 

 ・・・・・で現在になる。


 「どうして、俺のケータイにお前のアドレスがあるのかってことだ!」

 「ああ、そのことですか」

 「そうだ!なんであるんだ!」


 やっと本題の話ができる・・・。


 「俺は昨日パソコンを一度も使っていないぞ!ましてや学校のホームページに生徒しか入れないサイトなんて聞いたことない!」

 「急かさないでください、流星くん」


 こいつ、わざとだな。表情がにやけてやがるぞ。


 「あれは・・・・・」


 さて、どんなトリックを使った?


 「昨日、流星くんの部屋に入ったんです」


 ・・・・・は?今、さらっとすごいこと言わなかったか?白河さん?


 「今、なんて?」

 「だ・か・ら、昨日、流星くんの部屋に入って、勝手に携帯にメアドに登録をしたんです!」


 聞き間違いがじゃなかった・・・・・。

 これは、予想外だった・・・てっきり中学の友達とかに聞いたとかだと思ってた・・・・・。


 「どうかしましたか?」

 「どうかするわ!」

 「どういうことですか?

 それは、こっちのセリフだ!とは言わないでおこう。それより重要なことがおきた。


 「お前、何者だ!」

 「何者とは、ひどいですよ。流星くん」


 と言って、手で目を覆って明らかにウソ泣きだと思われるほど分かりやすく「ひくっ、ひっく」と言っている。

 こいつ、演技の才能ないな、わざとかもしれないけど・・・。


 「いいから、早く言え!」

 「むぅ・・・」


 あ、やっぱりウソ泣きだった・・・。じゃなくて!なんで少し不満そうなんだよ!


 「そうですねぇ、・・・」


 おっ、やっと言う気になった。


 「私も、蒼崎さんと一緒だからです」

 「・・・は?・・・」


 これまた、予想外の言葉が・・・・・。


 「私も流星くんのストーカーだったって事です」

 「はあぁぁ!」

 ・・・もう一人いたんだな・・・俺のストーカー・・・・。

  


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