プロローグ
プロローグ!
~今日から前途多難の高校生活~
いつものように起き、いつものように着替え、いつものように朝食を食べ、いつものように歯を磨き、いつものように学校に向かう。
だが、今日からは全て新しくなる。
「さて、新しい学校に行きますか」
そう、今日から俺、赤羽 流星は高校生になる!
いつもしている行動が今日から新しくなる!新しい制服に着替えて、リビングに行く。
「おっはよー!リュウくん!」
リビングに居たのは俺と同じ学校の制服の上にエプロンをつけている幼馴染み、蒼崎 小鳥だ。
「また、不法侵入か?小鳥」
小鳥は幼馴染みであると同時にそして・・・・・
「うん。ピッキングで」
俺のストーカーでもある。
「はぁ・・・・・そろそろ、俺からも卒業してくれねえか?」
俺は落胆しながら言う。
「それはできない!」
強く否定されたけど。
「じゃあ、せめてピッキングはもうやめてくれ」
「そんなことよりリュウくん」
そんなことって・・・・・俺の人生の難点にそんなって・・・・・・
俺の考えなどお構いないに小鳥はエプロンを持ち上げて「どう?」と聞いてきた。
「ん?そんなに似合ってないぞ」
実際はよく似合ってる。でも、もしここで素直にそう言ったら絶対に調子に乗る。そう思ったからあえて逆のことを言った。
それを聞いた小鳥は「むう」とだけ言って料理を再開した。
「そういえば、今年も一緒のクラスだね」
作った料理を持ってきながら小鳥が言う。
お、今日は定番のスクランブルエッグとト―ストにサラダか。
「あ?ああ、そういえばな」
俺と小鳥はこれから入学する来晴高校、1年1組だ。
中学のときも三年間同じだったんだけどなぁ。なにか細工されてるのか疑ってしまう。
「これかもよろしくね。リュウくん」
ニッコリと花が咲くような笑顔だった。
これで中身がよかったらな。
「ああ、これからも最悪のよろしくだ」
少しでも皮肉さを入れてみたけど効果があったようには見えなかった。あったことなんて数えるほどだけど・・・・・
「ふふふ」と不敵な笑いをしながら俺の隣のイスに座った。
すかさず俺はいままで座っていたイスから離れ小鳥とは向かいのに座る。
「もう、釣れないなぁ」
「おまえの隣は危険すぎる」
本当になにされるかわからん。
朝食を食べ終わり二人で無理やり学校に行くことになった。
「さあ、行こう」
小鳥は急に腕を組んできた。
「これをやめたらな」
そういうと小鳥は大人しく従った。
「じゃあ、この写真を」
小鳥は学校指定のカバンから長方形の写真を出してきた。
「よし。このままでいいぞ!」
「ふふふ。ありがとう、リュウくん」
「どういたしまして・・・・・」
俺今、泣きそうだ。
「今日から前途多難の高校生活か」