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7.『信じる力』

第七章:『信じる力』



 お祭りの日になりました。




 その日、娘は、女教師の婦人と一緒に、会場で裏方の仕事に追われていました。公民館はすでにたくさんのお客でいっぱいでした。人ごみのなかで、彼女達は、絵描きの青年と出逢いました。




「コンクールに出品した作品が入選したんだ」


 青年は、顔を真っ赤にさせて、気持ちが高ぶってどうしようもないと言った感じでした。




「まあ、おめでとうございます!」


ふたりの女は口を揃えてお祝いの言葉を述べました。




「本当に嬉しいよ」


青年は興奮が抑えきれないようでした。


「この賞をもらえば、自分の希望する場所で、一年間無料で勉強することができるんだ」




「素晴らしいじゃないの」


女教師の婦人は言いました。


「長年都心で勉強するのが、あなたの夢だったんだから」




「本当のそう思うよ、これも村のみんなに応援してもらったお陰だから、早く皆に知らせたくってさ」




「あなたの絵は、村の宝ですもの、村の皆が喜ばないわけないわ」


女教師の婦人は言いました。


「さあ、早く皆に知らせてきなさいな」




 青年は照れたように頷くと、離れたところに立っている友人に話してくるよと、帽子をちょっととって行って早足しで行ってしまいました。




「本当によかったわねえ」


女教師の婦人はしみじみと言いました。




「本当ですね」


娘は答えました。




「あの方、若い頃はお父様がリューマチだったこともあって、薬代はかかるうえに、ひとりで畑の世話をしなくてはいけなくてね、結構苦労なさったのよ」




「そうなんですか」




「ええ、お父様が亡くなられた後は、事故で足が不自由になってしまって、農作業さえもできなくなってしまうし」




「そうですか」




「それで、畑をやめざるを得なかったの」




「辛かったでしょうね」


と、娘は言いました。


「でも、彼には絵を描く才能があるわ」




「ええ、そうよね」




「それに、足が悪かったお陰で、戦争に行かずにすんだのでしょう?」




「確かに、足が治らないと分かった時は、この世の終わりみたいに落ち込んでいたけど」


女教師の婦人は感慨深げに言いました。


「まさに、“人間(にんげん)万事(ばんじ)塞翁が(さいおうがうま)”ね。結局それがよかったのね」




「悪い出来事に見える事も、災いを回避してくれる幸福のもとになる場合もあるのですね」


娘は言いました。


「それなら、逆の場合もあるんじゃありません?一見幸せなことに見えることでも、不幸の(いしずえ)になってしまうことだってあるわけでしょう」




「どうかしたの」


女教師の婦人は彼女らしからぬ物言いを感じました。


「何だか今日は辛口ねえ。まるで、今度の賞が何かの災いの種になるみたいな言い方じゃない。何かあったの」




「いいえ、別に」


娘の声は、いつになく暗く響きました。


「ただわたしは、手放しで喜べて、安心していいものなんて、この世に本当にあるのかしらって、ふと思っただけなんです」






 公民館で演し物の準備におわれている娘のところへ、スタッフのひとりがやってきてこう言いました。


「村長さんが君に話があるから、いますぐ家まで来てくれないかって」




「村長さんが私に何の用ですか」


娘は言いました。




「よくは知らないけど、大事な話があるとかで、早く行った方がいいんじゃないかな」




 こんなまつりが開催される忙しい日に、どんな急な話があると思いながら、娘は村長の家に急ぎました。村長の家は、おまつりの会場になっている公民館のすぐ裏手にありました。




 村長は農地のわきにある、農機具小屋で彼女を待っていました。娘がそこへ入って行くと、驚いたことに、村長の他、この村の農民数人と、赤毛の少女が彼女を待っていました。赤毛の少女は農機具小屋の中にある足置きのような低い台の上に腰かけて座っていましたが、娘が入ってくと、顔をあげて、ほっとしたような表情を浮かべました。




「どうかなさったんですか、皆さんお揃いで」


娘は言いました。




「どうもこうも」


村長は困り切ったような表情を浮かべていましたが、娘がはいってくると、いかつい口調でまくしたて始めました。


「こいつを見てくれ。この野菜を。つい最近収穫されたばかりの、うちの村で穫れた作物ばかりなんだがね」




 農機具小屋の地面には、山積みになった野菜類がずらりと並べられていました。




「そうだ、こっちからあっちがわしの家で作った野菜で、そっちからあっちがあやつの家で作った作物だ。自分で育てた物だからね、一目見りゃわかる」


と、立っていた男のひとりが言いました。




「最近、実った作物を収穫前に盗んでいく(やから)がいると、このあたりで問題になっていたのを知っているだろう、これらは皆、隣村の闇市で販売されていたんだ」


と、村長が言いました。




「闇市で?」


娘は言いました。




「盗まれた作物は、正規の市場では売ると足がつきやすいから、闇市なんかで格安で売られることがある。さんざん足を棒にして探し回ってやっと村のはずれで売られているのを発見したのだ。売っていたのは隣村の浮浪者の女だった」


村長はそう言うと、箱の上に座っていた赤毛の少女を指して言いました。


「このアマっこの母親だった」




「え?」




 事態がよく飲みこめていない娘に、村長が説明を加えました。


「つまり、このアマっこが畑で作物を盗んで、母親にわたしていたんだよ」




「まさか」


娘は驚いて叫びました。


「そんなの嘘よ、彼女がそんなことするもんですか」




「嘘なもんか、畑にはイタチよけの頑丈な塀で囲って鍵までかけて厳重に管理しているんだ。内部の事情を知っている者でなきゃ、誰がそんなことができるっていうんだね」




「そんな!」


娘は赤毛の少女に駆け寄って言いました。


「確かにこの子はイタズラ好きですけど、そんなことはしませんわ、盗みは決してしないって私と約束したんですもの」


娘はそう言って赤毛の少女に言いました。


「あなた、まさかそんなことしていないわよね?」




赤毛の少女は顔をあげて言いました。


「そりゃ約束はしたけどさぁ、仕方なかったのよ、だって、お母ちゃんがそうしろって言うんだもの」




 娘は、ぎょっとして少女の顔を眺め直しました。




「お母ちゃんがやってきて、あたしにこう言うんだもの」


赤毛の少女は続けました。


「隣の村では貧しくて、食べるものがまるでないって。このまま食べられるものがなくちゃ飢え死にだって。お前は、この村で、学校にいって、おいしいものを食べさせてもらって、ひとりいい生活しているようだが、生まれてこの年まで育ててやった母親を裏切ったうえに、飢え死にさせるつもりかって。そんなことをすれば、罰が当たって、地獄に落ちるって。お前に少しでも母親を思い遣る気持ちがあるのなら、金目のあるものを盗んで、自分達によこしなって。あたしは、そんなことはできないって言ったんだけど、畑の野菜をちょっと失敬するぐらいバレっこないじゃないかって、あまりに言うんで」




「それで、盗んだって言うの?」


娘は彼女の説明が信じられませんでした。


「それで、お母さんの言う通りにしたっていうの?」




「どうせ、畑の柵には鍵がかかっているんだから、そもそも無理だって思っていたのよ」


赤毛の少女は言いました。


「あんなに高い塀の中だもの、鍵がかかっていたらやりようがないじゃない。鍵がみつからなきゃ、塀の向こうには行けないし、そうしたら、お母ちゃんも諦めるとおもったのよ。でもさ、その日はまるで持ち出してくださいって言わんばかりに、分かりやすいところに鍵が置きっぱなしにしてあったのよね。目の前に鍵があったら、やるしか仕方ないじゃないの。あたしは少しも悪いとは思わないわ。前から、もっと用心するべきだって言ってきたけど、ここの人達は、あたしの忠告を全然聞きいれようとしなかったんだから」




 開いた口がふさがらないとはこのことでした。娘は言葉を失いました。赤毛の少女は、なんら悪びれることもなく、ただ正論と思われることを淡々と口にして、少しも弁解する気持ちはないようでした。




「こういうわけなのだよ」


村長は、呆れ果てたようにため息をつきました。


「こんな言い訳が通ると思っているのなら、我々も、もう目をつぶっているわけにはいかないじゃないか。自分を信用してくれた人を欺き、踏みにじる行為がどういうことなのか、教えてやらねばなるまい。わしは明日にでも彼女を隣町の孤児院に連れて行こうと思う」




 孤児院!




 村長の言葉は、雷に打たれたかのよう娘の心に厳しく響きました。




「どうして、わたしに相談しに来なかったの?」


 娘は顔を蒼白にさせたまま、(ひざまず)いていた地面から立ち上がると、赤毛の少女を見下ろして、震える声で言いました。


「お母さんにそんなひどい要求をされているって、どうして言いに来なかったのよ!それとも、そんなにわたしが信用できなかったの?」




「だから、仕方がなかったのよ」


赤毛の少女は答えました。


「お母ちゃんが、他の誰かに自分の言ったことを、一言でももらしたら、ぶん殴るって言うから、あたし誰にも言えなかったんだもん」


彼女はまだ、怖がることもなく平然と答えました。




 娘は、彼女の言葉が信じられませんでした。この半年の間の、赤毛の少女と出逢ってから今までの事が、走馬灯のように蘇ってきました。




 赤毛の少女は、ひきとった当初はあつかいにくかったものの、すぐに、言いつけをよくきく従順な子供になり、これほど素直でいい娘はないと、ほとほと感心していました。確かに、あまりに変化が急だったので、今の彼女の姿が、彼女の本心なのだろうか、ひょっとして、寂しくやりきれない何かを心の奥底で感じているのではないかと、ふと感じることもありましたが、深く考えたことはありませんでした。




 スリの真似ごとをして、周りを困らせた時は、さすがにどうしようかと悩んだけれど、「スリの真似ごとでもしなければ、脳ミソが腐ってしまう」と言う彼女の言葉も、ただ人生が退屈で、生活に刺激が少ないせいばかりと思っていました。




 ならば、もっと刺激的な何かがあれば、心ときめくなにかがあれば、彼女は変わるかもしれない。夢中になれる何かがあれば、昔のことを忘れてくれるかもしれないと、娘は全身全霊で、これまで、彼女を指導し育ててきたつもりでした。




(わたしは彼女に、誠実につくしてきたつもりだ)


娘は自分に向かって言いました。


(彼女には、自分のもてる限りの愛情をこめたつもりだ。しかし現実にはそれは、彼女には伝わっていなかったようだ。やはり、愛とは、本当の愛とは、優しさだけでは、伝わらないものなのだろうか。柔らかい羽根布団や、美味しい食べ物、安心できる屋根の下だけでは、伝えられないものなのだろうか?)




「あたしのようなどこの馬の骨かわからない人間を信用しすぎると思うわ」


と言った彼女の言葉が、目の前の景色を覆い隠すほど、暗く重くのしかかってきました。




 わたしは、彼女を信用してはいけなかったのだろうか?




 人を安易に信用することは危険なことなのだという彼女の言葉を認めざるを得ないのだろうかと、娘は不吉に考えました。




 娘は、再びまじまじと彼女を眺めました。彼女はあどけない表情をうかべてこちらを見ていましたが、その顔はどこか安心しきったところがありました。その不敵な面構えが、娘に無性なる怒りをかきたてました。彼女は右手を大きく振り上げたかと思うと、力いっぱい彼女の頬にふりおろしました。




 衝撃で、赤毛の少女は台の上から転げ落ちて、地面に倒れましたが、娘は近寄って行くと、怒りをこめて今度は反対側の頬にもう一発平手を飛ばしました。赤毛の少女は、平手の主から逃れようと、ウサギのようにそこらじゅうを跳ね回りました。




「このばか!」


娘は叫びました。


「お前のようなばかは、見たことも聞いたこともない。そんなに人が信用できないっていうのなら、どこでも好きなところへ行って、野たれ死んじまえばいいわ!!」




 赤毛の少女は、意外な人からのはげしい叱責と、平手をうけて、やっと表情を変えました。彼女はひっぱたかれた頬を両手でかばい、部屋の隅にひっこんで、おびえた動物のように白目を見開いて、ぶるぶる震えだしました。




 驚いたのは、様子を見ていたまわりの村民たちでた。彼等は温和な娘が、人に手をあげるなどとは思いもよらなかったのです。




「この子は何も知らないのです」


娘は、周りにたたずむ村民たちに、何か弁明せねばならぬと、思いつくまま話はじめました。


「人を信用することがどういうことなのか、経験したことがないのです。彼女はこれまで、母親から人を決して信用するんじゃないと言われてスリの仕事を強要されてきたのです。盗みをしないと殴られる生活をしてきたのです。彼女にとっては、殴られずに生きることの方が、不自然だったのです」


娘はどうやったら彼等を説得できるだろうかと考えながら、必死になって言い続けました。


「彼女はかねてから、自分を信用しすぎる村の人達が信じられないと言っていました。それはあの子のかつての生活がそうさせていたからです。人を疑うように教育されてきたのです。しかし少なくとも、この子はわたしのことだけは信用してくれていました。彼女を導けなかったわたしに責任があります。たった一回の間違いじゃないじゃありませんか。孤児院にいれてしまうなんておっしゃらないでください、お願いですから、そんなことおっしゃらないでください!」




「一回でも二回でも同じことだよ」


村長が言いました。


「自分のしたことがどういうことなのか理解しなければ、また同じことを繰り返すだろう。君はこの子を甘く見すぎなんじゃないかね。どんなことをやらかしても、きみなら許してくれると思い込んでいるのなら、そうではないことを教えてやらねばならないよ」




「間違いは、誰だって犯すものです」


娘は言いました。


「経験のないことや知らない世界に入った時は、ばかなことをしでかしてしまうものですわ。それを、孤児院に入れてしまうなんて。孤児院に行ってしまえば、彼女とこの村との接点はまるでなくなってしまいます。確かにこの子は悪さをしました。でも、この村を愛しているのは本当です。彼女はこの村を愛しています。とてもとても愛しています。本当は、この村の人の役に立ちたいと思っているのです。彼女は、この村で受けた恩を決して忘れてはいません。今日のおまつりでステージにあがるのをとても楽しみにしていたんです。皆さんは、この子が独り立ちできるように、仕事をさせてくれたり、友達になってくれたりしたじゃありませんか。それを、あっさり見捨ててしまうなんて。彼女をもう一度信じなければ、彼女は決して人を信じる機会を持てないでしょう。おねがいです、もう一度、彼女にチャンスを下さい、この村においてあげてください」




 娘は、心をもみ絞るようにして言い続けました。どうか、どうか、この気持ちがこの人達の心に届きますように。最後の方は、娘の額は地面にくっついていました。




 村長は娘の必死さに驚いたようでした。村長は、娘の手をとると優しく地面から立たせました。




「立ちなさい、娘さん。いや、そんな風に泣くもんじゃない。君の気持ちは痛いほど分かる。あれほど頑張ってあの子をしこんだんだからね。どれ手を見せてごらん。あの子も痛かっただろうがね、君の手もさぞ痛かっただろう。だってそうだろう、彼女をひきとったのは、母親から殴られて、スリをさせられているあの子を見かねてのことだった、というのはわたしだって聞いているからね」




「あの子は殴られて大きくなったんです。愛情を知らずに。人を疑ってしまうのは、むしろ当たり前じゃありませんか…」




「君のかけた愛情は、あの子には届いていたことだと思うよ」


村長はやさしく言いました。


「ほらみてごらん、あの子、あんなに震えて。きみに叩かれて、かなり驚いたようだね。君だけは決して手をあげることはないと、そう思っていたに違いないよ。それは君がこの子に愛情を注いできたからだ。しかし、あの子は君を信じきることができなかった。事前に相談できていたら、あの子はこんなバカな真似は決してしなかっただろう。一線を越えてしまったのは、君の愛情が足らなかったからではない。彼女の方が、意気地(いくじ)がなかったからなのだ」




 村長はそう言って、地面に座り込んでいる赤毛の少女を、手を貸して立たせました。赤毛の少女はひっぱたかれた頬に手のひらを当てて、ぶるぶると肩をふるわせていました。村長は、慰めるように、それでいて、言い聞かせるような口調で続けました。




「お前さんが、スリの親を持って生まれたのは不運なことだったかもしれない。それは、お前さんの責任ではないのかもしれない。しかし、こんなことをしでかしてしまうまで、いくらでもなかったにせよ、行く道を修正できる機会があったはずだ。なかったはずはない、決してない。そうだろう?現に、お前さんを心配し、お前さんの将来を案じてこんな風に頭をさげてくれる人が、ほら、目の前にいるじゃないか。しかし、お前さんは、言い訳ばかりして、誰かに相談することすらしなかった。道を踏み外したのは、誰のせいでもない、お前さんの責任だ。お前さんは、自分のしたことの報いを受けなければならないよ」




 村長の言葉は、静かでしたが、厳格に響きました。娘は村長から赤毛の少女の顔に視線を移しました。赤毛の少女は、最初、唇を噛みしめていましたが、やがて震わせていた肩は落ち着きを取り戻し、次第に静かになりました。




 彼女の顔には、もう人を食ったような表情は消えていました。頭は敬服したように垂れて、目は地面に向けられていました。普段は口の達者な彼女が、言い返すことさえしないのが、不思議な感じでしたが、彼女には赤毛の少女の心の中で何が起っていたのか知る術はありませんでした。




「わしの言うことが、厳しすぎると思うかね」


村長は娘に向かって言いました。


「しかし、意思の弱さを克服できるように、そして、自立してゆけるようにあの子を導いてやるのも、我々のつとめなんじゃないかね。孤児院はここほど楽しい場所ではないかもしれない。それでも、仕方のないことだ。これはこの子の選んだ道なのだから」




 村長の言葉は、まるで自分に向かって言われた言葉のように響きました。




「まあ、わたしも、この子が、この村で育てられたものを盗むだなんて思ってもみなかったがね」


村長はちょっと自嘲的に微笑みました。


「しかし今度のことで、いい教訓になった。彼女のいう通り、今後はわれわれも、鍵の置き場所にはもっと気を付けるようになるだろう」




「そうだ、わしらもまた、考えを改めねばなるまいて」


居合わせた村民のひとりも口をひらきました。


「我々もまた、彼女から、人を簡単に信用しすぎてはいけないということを学んだのだ。戦争いらい、この村は人手が足りなくて簡単によそ者を歓迎しすぎたよ」









 その日、おまつりの賑やかな夜は過ぎて行きました。




 娘は、公民会館で行われたステージの余興を舞台袖から見ていましたが、心ここにあらずでした。客席では、女教師の婦人が帰還してきた夫と隣同士に座り、とても幸せそうでした。その舞台には、娘が手塩にかけて育てた赤毛の少女の姿はありませんでしたが、子供達の芝居や歌声、その一生懸命な様子は、彼女の心を強くゆさぶりました。




 計算高く、日々駆け引きに追われていた劇場の仲間達はいまどこでどうしているのだろう。娘は、この村に来て、かつての仲間や劇場での生活、初めて舞台に立った時のことを、懐かしく思い出しました。通し稽古で、主役の代役に指名されたあの時、劇場関係者達が見つめる中、彼女は生まれて初めて、憧れの板の上で歌ったのでした。あの瞬間、そう、まさしくあの瞬間こそ、彼女の夢の実現の始まりだったのです。彼女の歌を聴いた人達の耳に、彼女の心が伝わったことが、あの時、はっきりと彼女の心は感じ取っていました。娘は幸せでした。あれほどの幸せを感じたことはありませんでした。その後の人生に、どのような試練が待ち受けているか想像もつかぬほど、彼女は全身全霊で、幸せを感じていました。



 今、彼女は、もはや人前で歌いたいなどと思わなかったし、あのような苦しくにがい経験を二度としたいと思ってもみませんでした。しかしあそこには、それだけではない貴重な何かがありました。一瞬のうちに咲いて散ってゆく花火のように儚いものだけれど、それは生涯を捧げても価値のある何かでした。




「こういったチャンスはめったに来るものじゃない」




 そう言って、娘を舞台の世界に導いた、あの時の、あの作曲家の言葉は、娘の心にくすぶっていた歌の情熱を(よみがえ)らせ、誇りを刺激しました。




 彼が復員してきており、作曲の仕事を再開しているというニュースは、衝撃でした。彼は新しいプリマと新しい道を切り拓いているというのに、自分は、いまだ、かつての栄光の負債に囚われて身動きできずにいたのです。




 村人達は、舞台の余興に笑ったり手を叩いたりしていました。楽しそうな彼らの顔を見て、今彼女は、この村を愛していることを、はっきりと自覚しました。この村は彼女に、癒しと安らぎを与え、いまだ帰郷する理由を見つけられずにいる気持ちを慰め、ふるさとと、離れざるを得なかった都会(まち)の劇場との間をさまよっている彼女の心を、受け入れてくれました。




 しかし彼女は、このまま、このままこの村に居つづけることが、果たして、正しいことなのだろうか、自分に正直なことなのだろうか、自分に向かって問うていました。




(ばかばかしい!)


と、娘は自分に向かって笑いました。


(ここにいることが正しいことなのかだって?正直なことなのかだって?この村を出てどうなるというのか、またあの都会に戻れというのか?あの劇場に戻ってどうするのというのだ。自分を誰よりも愛している豪語していた人達は、皆、わたしを置いてどこかへ行ってしまったではないか。潮がひくかのようにサーっといなくなってしまったではないか。わたしを受けて入れてくれる人など、どこを探したらいるというのだ)




 娘は両腕に顔をうずめました。娘は、かたく目を瞑りましたが、涙はでてきませんでした。こんな、愚にもつかない言い訳を繰り返して何になるというのだろう?




 深刻な悩みが娘のまわりをとりまいていました。しかし彼女は、考えることを止めるわけにはいきませんでした。彼女は、ここに居つづけるわけにはいかないことを感じていました。




(この村を離れなければならない)


娘は呟きました。


(今度こそ本当に、諦めをつけねばならないのだ、雲隠れの日々は終わったのだ、隠れて安穏と過ごす日々は過ぎてしまったのだ。波のひいた砂浜の上を歩くように、わたしもその上を歩かねばならない、多少、歩きにくくとも、足をとられ泥だらけになろうとも、わたしはそこを歩かねばならないのだ)







 おまつりが終わった翌日に、絵描きの青年が事件を知って、娘を訪ねてきました。




「あの子のことを聞いたよ、さぞ驚いたろうね」


青年は同情をこめて言いました。


「いまだに信じられないよ」




「わたしもです」


と、娘は答えましたがが、一晩眠って、落ち着きを取り戻し、意外にもさばさばとした気持ちでした。


「今日、村長さんが隣町に降りる用事があるので、一緒に彼女を孤児院まで送り届けてくれるそうです」




「本当に残念だったよ」


青年は本当に残念そうに言いました。


「あんな事件を起こすなんて。もっと、あの子のことを、気を付けてあげてればと悔やまれるよ。あの子、昨日のお祭りのステージをとても楽しみにしていたのに、結局出られずに終わってしまったね」




「楽しみにしていたステージに出られなかったんですもの。きっと彼女、昨日のことは、一生忘れないと思うわ」


娘は言いました。


「でもね、それもあの子の人生なんです。これを機に、自分でしたことの責任は、自分でとらねばならないことを、学んでいくことでしょう。あの子は、これまで、お母さんや、わたしの言われるがままに生きてきました。でもそれではいけないのです。誰かに頼るのではなく、自分で自分を律して生きてゆかなければ―」


と言って、娘は苦笑しました。


「わたしもそうなんです。わたしも自立しなければならないのです。どんなに大変でも、自分の蒔いた種は、自分で摘み取らねばならないのです」




「種を摘み取る?」


青年は何の話をしているのだろうかと、不思議そうに言いました。




「わたしもまた、自分が撒いた種の道を歩かねばならないのです」


と、娘は自分自身に言い聞かせるように答えました。


「あの子の件では、わたしにも責任があります。あの子を、無理を言ってひきとったんですもの。こんな事件を引き起こしてしまって、わたしもこれ以上、この村にいるわけにはまいりません」




「まさかこの村を出て行くつもり?」


娘の突然の言葉に青年は驚いて言いました。




「皆様や、あなたの厚意に甘えてつい長居をしてしまいました。よそ者のわたしを、長くおいてくださって、言葉にできないぐらい感謝しています。この村でお世話にならざるを得なかった事情も言えずに、これ以上皆様方に甘え続けることはできませんわ」




「もし、僕が役に立てることがあるなら」


青年は慌て気味に言いました。


「もしあるなら言ってくれないだろうか。君が、この村に来こざるを得なかった事情を打明けられないことが、いられない理由ならね。債権者に不当に追われているんなら、法律家や警察に相談したっていいんだよ」




「あなた方には迷惑をかけられないわ」


娘は言いました。


「これは私の問題ですもの。あなただって、名前さえ言おうとしない私を、変に思ってらしたでしょう?」




「変になんか思ったこともないよ」


青年は言いました。


「誰も君のことをそんな風に思ってやしないよ。僕はただ、君は、ここに、ずっと居てくれるもんだと思っていたんだ。この村の村人になって、住み着いてくれるものだと思っていたんだ」


青年は深刻に眉をよせて、とても一生懸命な感じでした。




「そんな顔をしないで下さいな」


娘は慰めるように言いました。


「わたしは、ここでこんなに楽しい日々を過ごせて、とても幸せでしたけど、結局、遅かれ早かれ、こうしなければならなかったのですから」


娘の声は明るかったけれど、どこか厳しい響きがありました。


「それにわたしは色々トラブルをかかえていますし」




「トラブルだって?」


青年はちょっと苛々した口調になって言いました。


「ああ、君を追いかけているあの債権者のことを言っているんだね」




「そうです。これ以上ここにいれば、また、ご迷惑をかけてしまうことになりかねませんから」




「それが何だっていうの。君が、誰かから逃げていることぐらい、この村の人間はもう皆知っているし、そんなこと、最初から分かっていることじゃないか。それでも、この村の誰も君のことを迷惑だと思ってやしないよ。むしろ、僕らの方が君に感謝しているぐらいなのに」




 感謝?




 思いもよらない青年の言葉に、娘はとても驚きました。




「そんな風に言われるとくすぐったく感じますわ。わたし、皆さまに褒められるようなことなんて、何もしていませんもの」




「そうだろうか」


青年はじれったそうに言いました。


「君は、この村を愛していたんだろう?だから、畑仕事や、救貧院を手伝ってくれたりしたんだろう?君は、どれほど村の皆を癒したか、歓迎されていたか、まるでわかっていないんだね」




 娘は、青年の言葉が信じられなくて、ぽかんとしてしまいました。娘が、この村でしてきたことは、この村のためなんかではありませんでした。畑仕事を手伝ったのも、救貧院で働いたのも、おまつりの準備を手伝ったのも、傷ついた自分の心を慰めるため、見たくない現実を忘れるためでした。




「わたしが連れてきた、赤毛のあの子があんな事件をおこしても?」


やがて娘は言いました。


「それでも、皆さんは、わたしを歓迎してくださっていたのでしょうか」




「そりゃあ、残念なことになってしまったけど、赤毛のあの子に読み書きを教え、学校に通わせ、仕事ができるようにあれこれと教育したのは、君だろ。それは事実じゃないか」




 娘は、更に分からない気持ちになりました。




 昨夜の出来事を思い出す度に、心が強くうずきました。




 赤毛のあの子。スリの母親に育てられたあの子。人を信用しないあの子。嘘つきで、泥棒で、自分のことしか考えないあの子の面倒をみてきて、よかったことなどあっただろうか、と彼女は考えました。あの子を、役に立つ、よい人間に矯正できると過信した自分を、彼女は、恥じていました。それなのに、村人達も絵描きの青年も、彼女のしたことを評価しているという。青年の言葉に、娘は、どう答えていいか分かりませんでした。




 本当にそうなのだろうか、本当にこの村の人達は自分を歓迎してくれていたのだろうか、そして、自分はここで何かの役にたったのだろうか。見当違いに褒められて、娘は顔を赤らめました。






 娘は、顔をあげて、青年の顔を見ました。青年は、どうしても娘を引き止めたく思っているように見えました。娘は、ハッとしました。青年の、真面目で、照れた様子から、彼が何を言いたがっているのか、心の中が見えたような気がしたのです。




「あなたは、とても嬉しいことを言ってくださいます」


娘は、ひとつひとつ、言葉を選びながら話し始めました。


「そんな風に思っていて下さってどれほどありがたいか。でもね、わたしは、やっぱりこの村を離れねばならないのです。わたしは、本当の自分をお見せしないまま、わたしを受け入れて下さったあなたや、村の人達のお気持ちを、素直に受け取ることは、とてもじゃないけど、できないんです。自分を偽ったまま、この村に居つづけるなんて」




「自分を偽る?」


青年はたずねました。


「何か隠し事でもあるの」




「わたしは、自分が何者かもさえ、申し上げたこともないんです。ここでは、わたしは、何と言いますか、その、名無しの権兵衛みたいなものですから、つまり、自分が誰だか名乗れない以上、わたしであって、本当のわたしではありません。わたしは、名前のある、本来の自分に戻り、行くべき場所に戻って、やるべきことを、し残してきたことひとつひとつを、片づけてゆかねばならないのです」




「やるべきことだって?」


青年は困惑したようでした。


「ちょっと待って。まさか君」




「お察しの通りですわ。私は、あの債権者達と、会わなくてはなりません」




「本気でそう思っているの」


青年は確認するように言いました。




「本気ですわ」




「会ってどうする気なの」




「どういう話になるか分からないけど、何かしらケリをつけなければなりません。あの人達だって、彼らなりの言い分があって、わたしに借金の支払を求めているのでしょうから」




 青年は、まさか娘がそんなことを言いだすはずはないと思っていたので、とても驚きました。雨のなか、びしょ濡れになって、命からがら助けを求めてきた彼女が、自ら、ひとりで、自分を追い詰めていたあの債権者に会おうと言い出したのです。




「君はなんて無茶なんだろう」


青年は言いました。


「身に覚えのない借金の返済を要求する連中に、まとも会おうというの」




「もちろん、彼等が請求しているのは、わたしの借金ではありません。それでも、わたしは彼らの話を聞く義務があるんです」




「無理難題だと分かっていて、無理強いする連中の話に応じるというの」




「彼等の話に応じられるかどうかは分からないけれど」


娘は言いました。


「でも、でもね、あの人達は、かつて、私の夢を応援してくれた人達でもあるのです。彼等と私は、赤の他人同志ではないのです」




 夢を応援?




 青年は娘が何を言っているかわかりませんでした。彼女が今までどんな夢を追っていたのか、どんな仕事に従事していたのか、そして彼女を苦しめている債権者がどんな理由で彼女を追い回しているのか、青年は何の知識もなかったからです。




「故郷の家族に迷惑がかかってても、そうするつもりなの」


青年は尚も言いました。




「そうですわ」


娘はしっかりと答えました。


「故郷に戻り、家族に会って、自分がこれまでどんな仕事をしていたのか、どうしてこんなことになってしまったのか、全部話さねばなりません。債権者達は家族に何か無理な事を言うかもしれない。でも、それでも、たとえ家族に迷惑がかかったとしても、わたしは家族に会って真実を伝えなければならないのです。わたしを信じて送り出し、応援してくれたのは家族と、故郷の人達なんですから」




 娘の眼差しは強く、口調もはっきりとしていました。彼女の顔には、反論を許さぬ強い決心が現れていました。




「では」


青年は、失望を露わにして言いました。


「本当で行ってしまうつもりなんだね」




「はい」


と言った娘は微笑んでいました。


「このまま逃げたままでは何の解決にもなりませんから」




 青年は残念そうに空を仰ぎました。なんだかまだ納得しがたいようでした。




「僕らは、いや、僕は…その、君のことが好きなんだ。君がいなくなったらどれほど寂しくなるか」




「安易にそんなことを口にするものではないですわ」


娘は青年の言葉をすぐに引き取り、わりあいはっきりとした声になって言いました。


「お気持ちは嬉しいですけど、そういった気持ちは風のように変わりやすいものです。感情に流されてはいけませんわ」




 青年が何か言い足そうなのを、娘は再びさえぎりました。




「あなたは、わたしを買いかぶりすぎなんですよ」


娘の声は明るく慰めるようでした。


「わたしは、その、あなたが思ってくださるような善人では決してありません。自分のことを素晴らしいと言ってくれる人が、明日も同じことを言ってくれるとは限らないように、今日、信じていた人が、明日も信じられるとは限らないでしょう。いなくなってしまえば、わたしのことなどすぐに忘れてしまいますよ」




 あまりにあっさりと拒絶されたので、青年は腹をかかえて笑い出しました。




「君は、何だか急に人が変わったみたいだ」


笑い終えると、青年はやっと言いました。


「なんだかとても、冷めた言い方をするんだね。まるで赤毛のあの子みたいな言い方だ」




「あの子からは、わたしも色々学ばせてもらったわ。あの子の話の中には、反論できない部分もありましたもの」




「おやおや」


青年は意外そうに言いました。


「どんなところが?」




「刺激のない生活を続けると、脳ミソが腐ったような感じになるって」




「ほう」




「そう言われた時、反論ができなかったわ」




「刺激のない生活か」


と、青年は言いました。


「では、君はもう行った方がいいだろう、確かにこの村は、たくさん刺激があるとは言い難いからね」




「ありがとう」




娘が笑っていたので、青年もつられてまた笑いだしました。




「君の行く手に幸多からんことを」


青年は言いました。


「でもね、これだけは覚えていてもらいたいんだ。僕は君とは逆に思っている。今日、分かりあえなかった人でも、明日、友達になれるってね」




「覚えておきますわ」


娘は言いました。




 青年の顔にはもう、未練はありませんでした。目の前で微笑んでいる、行く道を決めた娘の顔を、ただ優しく見守っていました。






 その日のうちに、赤毛の少女は村長に連れられて、彼女の故郷である隣村に帰ってゆきました。




「あの子を、孤児院に預けて来たよ」


村長は言いました。


「道中大人しくしていたし、かなりしょげかえっていたので、反省しているように見えたがね。これからは大人の言いつけをよく聞いて、ここで育ててもらったことを少しでもありがたく思うのなら、二度と悪さをするんじゃないと言い含めてきたよ」




 娘は、村長に手間をかけた礼を言うと、自分もそろそろ故郷に戻らねばならないと申し出ました。




「わたしがここにいると妹に手紙を出していただけないでしょうか、彼女に迎えにきてもらいたいのです」




 村長からの手紙で、妹は数日ののちに、姿を現しました。妹の顔を見て、娘はようやくほっとした気分を感じました。娘は妹に、都会の劇場で起こった出来事、なぜそこを出てこざるを得なかったのか、故郷に戻ることができなかったのか、事件の一抹を話しました。妹は姉の話を口を挟むことなく、静かに姉の話に耳を傾けていました。




「それで」


姉が話し終わると妹は言いました。


「姉さんは、その債権者に会おうと言うのね?」




娘は頷きました。




 姉の決心が固いと知ると、妹はもうそれについては何も言いませんでした。ただ、自分は、姉さんが勤めていた都会の劇場が倒産したというニュースを知って以来、姉さんの所在を探し回っていたけれど、手にした情報と言えば、劇場主に逃げられた債権者が、躍起になってプリマドンナだった彼女を追い回しているという情報だけだったと、姉さんを探すのにどれほど苦労したかと、それだけを言いました。



 

 最後に妹は一緒に故郷に帰ろうと姉に言いました。




 出発の日、女教師の婦人と絵描きの青年が別れを惜しんでくれました。




「あなた方がいなければ、わたしは野たれ死にしているところでした」


娘は礼を言いました。


「どれだけ感謝してもしきれません」




「元気で」


青年が言葉少なげに言いました。




「あなたが居てくれて、どれほど慰められたか。とても、楽しかったわ」


女教師の婦人も涙ながらに言いました。娘も泣きました。




 この村に最初にやって来た日と同じように、この日もまた、寒い雪がちらつく冬のはじまりのことでした。長く世話になり、いっときでも愛した村との別れが、こんなに寂しくそっけないものだとは、娘は夢にも思いませんでした。




 馬車はきしみながら動きはじめました。




 娘は、馬車が角を曲がってしまうまで、名残惜しげな彼らの顔を見つめていました。






 わたしは何が悲しくて、こんなに嘆いているのだろうか。






 そう問いかけながら、娘は、前を向くと、ときおり霞んで見えなくなる、目の前に白く長く伸びた、ふるさとへ続く道を、じっと眺めていました。




<第七章:『信じる力』終わり> 最終章に続く

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