アイディアと新しい花
結論から言えば午後の勉強はなくなった。
久しぶりに(正確に言えば10年ぶりくらいらしい)剣術の稽古をしたところあまりにも過酷すぎたらしく昼食も食べることができないくらいに消耗してしまった。
このまま授業を行っても何も覚えることはできないだろうということで午後は中止。
翌日から早朝にランニング、午前中びっちり勉強。午後に剣術と乗馬。夕方からまた勉強というさらに過酷なスケジュールになってしまった。
「彼らをバカから凡人にまで引き揚げろなんて、かなりの無茶ブリだったのね。」
「まあまあ、そうおっしゃらずに。基礎ができれば飲み込みは速いと思いますよ。」
「そうでしょうか。四か月切ってしまいましたし、なかなか大変なことになるかと。」
「でも、やるんでしょう。」
キキョウ様の私を挑発するような目にドキッとした。
それを隠すように上を向き、
「誰かがやらなければならないのでしょう。ならば私がやりますわ。」
そうつぶやいた。
ところで一応今日は男装してはいるがここの住人にはもうサクラだとばれている。
そんな中明日からも男装しなければならない理由があるのだろうか。
「サクラ様。明日は私はバラ宮に行きます。お二人の護衛は副隊長に任せておきます。一応勉強の邪魔はするなと言ってはいるのですが、中に入ってくるかもしれませんので申し上げにくいのですが男装をしてきていただけると…」
「…わかりましたわ。言葉づかいも直さなければなりませんね。」
明日は今日できなかった簡単な国内情勢と歴史。政治までいければいいのだけれど。
「兄は以前の記憶が戻りつつあるので何とかなりそうですが、問題は王子なんですよね。」
本題である王子がなかなか進まないからここまで苦戦する。
考えていると一ついいアイディアが浮かんだ。