桔梗の賢さと美しさ
「王子、少々言い過ぎました。しかしながら間違ったことは言っておりません。もしこれが不敬罪に当たり、私が申し上げたことが反逆罪になるとおっしゃるのでしたらどうぞ処罰をお与えください。」
とは言ったがおそらく彼に私を処罰することはできない。
この国での不敬罪は一族の領地没収もしくは国外追放。
反逆罪は一族死刑になる重罪だ。
もし、何も考えずに私を処罰するのであればこんな国いらない。
国で一番収集名地方を率いて独立でも私一人他国に亡命でもしてみせる。
ちょっとでも考えることができるのであれば私のことは処罰できない。
「サクラを処罰するとなるとヒマワリも処罰せねばならんな。それにアウストロ地方を敵に回したくない。それはやめておきたい。私が聞き逃したことにすればいいだけの話だからな。」
兄と友人であり続けたいなら、アウストロ地方と敵対したくないのなら私が話したことを心の中にとどめておき表に出さなければいいのだ。
できたらアウストロ地方を敵に回したらこの国の主食であるパンが壊滅的な被害を受けることも考えたうえで結論を出してほしかったが、バカにそこまで求めるのは酷なことだろう。
「まあ、その解答は及第点です。それにどんな手段を使ってでもいいからあなたたちを構成させろと王からの勅命ですので頑張ってくださいね。私がお教えすることができることは何でもお教えします。」
「勅命。そんな勅命が出るとは…」
涙を流しそうなほど悲しんでいるのが先ほどから私の後ろに立っていたキキョウ様。
がたいがいいわけでもなくしなやかな筋肉がついている感じが好印象だ。
しかも勅命でそんな命令が出るなんて泣きたいほど悲しいことなんだとわかってらっしゃる。
「お二人もキキョウ様くらい考えが回ればいいのですが。」
今二人はどうしたらいいのか話し合いをしていた。
どんなに話し合いをしても結局勉強する羽目になるのに無駄なあがきだ。