桜の吹雪
王子たちは本当にお茶会をしていた。
しかも見頃の薔薇が咲き誇った庭先で。
「シオン様、お兄様ここで何をなさっているのですか?」
「…サクラ、見ての通りお茶会だよ。君も座りなさい。父上もどうなさったのですか?」
「お前がサクラか。成る程ヒマワリそっくりだな。そして胸もないから兄の身代わりができる訳か。」
「私がお聞きしたのはなぜここでお茶会をする時間があるのかというところです。」
まさか、お茶会に乗らないわけがないと思っていたのか兄は唖然としていたし、
王子は私の性格を兄から聞いていたのだろう必要以上に絡んだのに怒らないのか、という顔をしている。
今はそれどころじゃないということがわからないのか。
本当に、こんな人間たちが国のトップになるなんて。恐怖しかわかない。
「シオン様、本日中お約束があったと思いましたが、なぜいらっしゃらなかったのですか?ホストがいらっしゃらないなんておかしいですね。 」
「別にいいだろう、なぜお前相手にそんなことを考えなければならない。」
「人としてあり得ませんね。ただわがままを言う子供なら構いません。しかし貴方はもう成人します。『王族は国民のために尽くさなければならない。貴族は自分の領地の住人のために。それを理解することが出来ない人間に貴族たる、王族たる資格はない。』誰の言葉かわかりますか?」
「初代国王ダリア様だろう」
「ダリア様は女性です。今は禁止になっていますが貴方があまりにもダメならば復活することもあり得ると言われています。」
まさかそんなことがあり得ると思っていなかったのか顔が青ざめ始めた。
「王族にそれが許されるなら貴族にも許される。私がアウストロ家をつぐことになるかもしれない。」
「そんなことが」
「ありえないはありえない。そんな未来をつくりたくなければ努力なさい。努力しないバカはずっとバカです。努力すればバカは凡人にまで成長できる。」
ちょっときつく言い過ぎたのかもしれない
デブ二人が気絶しそうな状態になってしまった。