バラの香りでむせる
「この国の王子の名前はシオン・アマリリス
この国の唯一の王子で、姉が二人いる。
彼女たちは王位継承権を持っておらず彼が王位を継承することはほぼ確実と言われている。
だからこそバカでは威厳がなく困るということなんだ。
でも王子も引きこもりがちな性格で何より部屋でだらけることが好きという。
成人を4ヶ月後に控えた今もうその生活はできないといっても聞きやしない。
本来なら君もヒマワリ殿を立ち直らせるということがあってなかなか余裕がないのは知っているし理解しているつもりだ。
でももうタイムリミットなんだ。
どうか頼む!!
この国を救ってくれ。
以上が重役のなかでもアウストロ家の実態を知る人が説明してくれた。
つまり
「彼は今どこに?」
「自分の屋敷の部屋に閉じ籠って出てこないと側近騎士のキキョウ隊長がもうしておりました…」
「…ありえない」
父はここまで案内したらとっとといなくなった
よほどバカ王子に会いたくないらしい
そして部屋のなかにはこの国の宰相と長老と呼ばれる重役が二人だけ。
話を聞こうとしたらさきに説明を始めた。
その内容はあまりにも一国の王子としての自覚のなさが浮き彫りに出ていて思わず本音がでてしまった。
「私が直接向かいますなんなら毎日そちらにお伺いします。最低限の教育に必要なものは屋敷の方にもあるのでしょう。直接いった方がまだましです。
場所を教えてください。」
王子の屋敷を聞いてさらにいらっとした。
そこは兄が自分のものとしているアウストロ家の別宅の隣で、
どうやって仲良くなったのか理解した。