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桔梗の思い

どうしても彼女が欲しいと思ったのは初めて会ったとき。


すらりと高い背に、

意思の強い青い瞳に、


見惚れ、ドキドキした。


彼女のそばにいたくて本当は部下に任せることになってる護衛も自分ですることにした。


そばにいたい

彼女の瞳にうつっていたい


そう思っていたが、行動にうつすことになるのはきっと教育係が終わってから。

王子の成人式典が終わって、護衛が一段落ついてかからと思っていた。


彼女に婚姻の話が出てきてすべてが変わった。



「王子、サクラさまの婚姻の話は回避することはできないんですか?」

「なかなか難しいだろうな、婚約者がほかにいるとか結婚しているとかという形じゃなければなかなかできないだろう。」

「・・・そういえばキキョウはどうしてサクラや僕のことを様で呼ぶんだ?家位はキキョウのほうが高いだろう?」


確かに家位で見れば俺のほうが高いだろう。

それでも


「次期伯爵家当主と侯爵家の二男では僕のほうが敬意を払ったほうがいいでしょう。結婚して独立すれば騎士位からスタートになります。」


それでもほかの人よりも位を上げやすいというのはあるだろう。

この国は簡単に家位が下がる。

そして新しい貴族の家位も上がりやすい。

実力主義ということもある。

でもそれはなかなか厳しいことだ。


「私は、きっとこのまま頑張って上がっても子爵家まで上がれるかどうか。」


そんな私が、もっと高い位の当主に嫁げるかもしれない彼女をほしいなんて。


「そばにいますが、並び立つことはできないんですよ。」



私は、どうしようもない臆病者で。

ほしいものをほしいといえない。

言えなくなってしまった。

あと一話で終わります。

最後までお付き合いください

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