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純白の花と多彩な色

いよいよ、明日が王子の成人式典となった。

一か月前までは毎日顔を合わせ何とか決められたノルマをこなすことができた。

宰相から一か月早く終わらせるように言われたことを思い出すとそれ以後の日々がかなりの修羅場だったといえるだろう。


そして、そんな修羅場の中でも王子と兄、キキョウ様。それに私とボタンとナデシコを加えた六人でどうやって宰相に一泡食わせることができるのか、私の婚姻の話をなかったことにし、宰相が持つ大きすぎる権力を策にはどうすればいいのか話し合った。

たまに父も加わったその話し合いで決まったことは一つ。

そしてそれで、宰相の信用は地に落ちることになる。

この国ではそうでもないかもしれないが、他国に対してはかなり影響があるだろう。

これから起こること、それによってどのように話が進むのか。


思わず笑顔になってしまった。


「サクラ、にやけてるわ。ちょっと真面目な顔してほしいの。」

「そうよ、笑いださないでね。コルセット締めるんだから。」

「わかったわ。私、笑っているのは内心だけだったんだけれども表に出ていた?」

「ええ。ばっちり。」

「無自覚って怖いわね。そんなにうれしい?」

「うれしい・・・ってわけじゃないけどこれから起こることが楽しみで。きっと王子の演説が終わったら宰相様の顔、すごいことになるんだろうなって。この目で見たかったわ。」

「たしかに、面白そう。」


この国のほとんどの貴族は王子の成人式典に出席しているだろう。

だからこそ、こんないいタイミングはない。


「花嫁の準備はできたわ。まさかこんなにこじんまりとした形で結婚式を挙げるなんて思わなかったわ。」

「そうね。私の時はそうはいかないのよね。二人とも跡継ぎじゃないからできたことよね。」


今日は私、サクラ・アウストロとキキョウ・アジサイの結婚式だ。

出席はお互いの家族のみ。

ボタンとナデシコは私の付添いとなっている。

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