腐った華の厄介さ
「サクラ!いったいどういう事なのか説明してください!!」
午後の授業を終え、やっぱり夜も勉強する時間を増やさないと駄目か…
と思ってため息をついたタイミングでボタンが部屋に飛び込んできた。
続いてナデシコも入ってきたが、今まで見たこと無い状態だ。
「ボタン、ナデシコ。どうし」
「どうもこうもありません!隣国の王子との婚姻の話が進んでいるということです。どうしていままで黙っていたのですか!」
「え?」
まさかその話を彼女にされるとは思っていなかった。
そもそも
「私も午前中にそういった話があるって聞いたばかりなんだけれど、どうして知ってるの?」
「宰相様がバラ宮でそう話してるのよ。『ほぼ決まりそうだ。』っていってるって。」
「それをお父様がきいて伝えてくれたの。」
まさかの宰相。
なぜ、こんなことをするのかはわかっている。
そこまでしてこの婚姻を結ばせたいのか。
「私自身は受けるつもりはありません。勝手に宰相様が言いふらしているのが現状でしょう。どうにかして、まとめたい縁談のようですね。」
「なんでそんなに客観視してるの!もっとあわてなさい!」
「そうです、サクラ様。もっとご自身のことをお考えになったほうがよろしいかと。」
「全く、最近はあまりいい活躍をしていないから焦ったのか?サクラはこの国のためになる人材だ。外に出すなんてことしないほうがいいのに。」
それぞれが勝手なことを言っているけど、最初の段階でもう一歩も二歩も先にいる宰相を捕まえるのはなかなかの試練で、
もうちょっと考えを練ってから動かないとこっちの足をすくわれることになる。
狸爺というのはなかなか厄介な代物だ。




