サクラ舞う
「ダンスレッスンはとくに問題ないようですね。」
彼らも貴族というプライドがあるのだろうう。
「まあ、ダンスだからな。一応貴族としてできなければならないからな」
「かなり激しい運動だから以前は一曲が限度だったけれどな。」
最近のダイエットの結果がダンスレッスンにも現れている。
今日までの教育の成果が表れてている。
「良かったですね。サクラ様の努力の成果ですね。」
「そうですね、サクラが頑張った結果です。自分達では努力しない人間がが誇ったってねえ。」
「そうですわ。今後もこの国の最高峰の教育を受けるのですからね。感謝してこれからも教わりなさい。」
「この国最高の教育?」
「ご存じありませんか?ユリ女学院の噂 。普通の教師よりも深い知識と高い教養。その美しさはまさにユリのなにふさわしいと言うもの。」
「ああ、何だかあったな。軽く聞いただけだがかなり女性の間では話題になっていると。」
「それサクラ様のことですの。」
確かに卒業のときユリの名に最もふさわしい人物だと言われたことはあった。
でもここまでの噂になるとは思っていなかった。
「私何てただ知識を求めて学んだだけです。ボタンの言うような人物ではありません。」
「いつもそう謙遜なさるのよね。過ぎた謙遜は嫌みですわよ?」
「そう言われても…」
「…サクラ、以前から思っていたのだけれどももう少し対人スキルを磨いた方がいいわ。私たちだから本心ではないと分かるけれど、他のかたでは分かりませんよ。もうちょっと可愛らしく年上のかたに好感をもたれるようになさったらよろしいかと。」
「…頑張ってみますわ。」
なんか、話はおかしいくなった。
最近は思っていたこと、考えていた通りに物事が進まなくなった。
今まではそんなことなかったのに、教育係に就任してからずっとそう。
それでも、誰かになにかを教えるのは楽しいと、学生時代以来に思っている。
それは変えようのないことだった。




