ボタンとナデシコが集まる
王子たちに勉強を教えるようになって早一か月が過ぎようとしていた。
あの日考えたアイディアがうまくはまり順調に勉強は進んでいた。
アイディアはいたって簡単なものだった。
彼らの好きなものを禁止にし、小テストで一定ラインを越えたら一日だけ許可するというご褒美作戦だ。
二人は何かにつけてお菓子を食べようとする。
ご飯も動かない割には騎士たちと同じかそれ以上食べている。
それをダイエット食に変え、間食を認めない。
そう告げた時からの彼らの勉強に対する気持ちが変わった。
一日の終わりに行う小テストで八割を超えなければその日の夕食から次の日の小テスト前まで私と料理長で考えたダイエット食のみ。
八割を超えたら夕食が普通のものに
九割を超えたら食事を豪華に
満点を取れば感触を認める。
その日から半月は毎日ダイエット食だったが最近は普通のものや豪華なものが混ざるようになってきた。
そしてバランスのいい食事を行っているからか剣術と乗馬のほうもなかなか見れる形にまでなってきた。
体もおそらくだが横幅が減りちょっとぽっちゃりにまで進化した。
これなら、
「明日から、剣術と乗馬、ダンスのローテーションで午後をすごしてもらいます。夕方の小テストは変わりませんので安心してください。」
「ダンスが入るのか。」
「…それもしばらくやっていないな。」
王子の成人式典の夜には舞踏会が準備されている。
一応踊れるらしいがなかなか不安なので何とかめどがついてきた実技の時間にダンスを組み込んでみた。
もしふつうに踊ることができるのであれば元に戻すつもりだが、今の反応だとこれもしばらく何とか特訓をしなければならなくなりそうだ。
「そのために、私の友人達ですが助っ人を呼ぶことになっています。明日からさっそくダンスのレッスンを行いますのでその時に紹介しますね。」
「友人ってまさか…」
兄の不安は的中する。
そのうちの一人は兄の婚約者で、もう一人は王妃候補として名前が挙がっている女性だ。




