花の国のバカたち
「今なんとおっしゃいましたか?お父様」
「受け入れられない気持ちもわかる。だが、もうサクラに頼むしかないんだ。」
「ええ、お父様の言っていることは分かっております。でもその原因をつくったのは他でもないお二人だということお分かりですか?」
花の国としてこの世界で有名な国
その国でも有数の名家、伯爵位アウストロ家
その当主は切れ者として有名であり奥方も国一番の女傑として有名だった。
子供は二人。
父親の優秀さを受け継いだと言われる兄ヒマワリとおとなしく美しい妹のサクラ。
しかし、サクラから言わせれば世間での評判は間違っていた。
両親はただの親バカだし、兄は甘やかされて育ったばか息子。そして引きこもり。
兄の評判に関してはなぜこんなに事実と現実が解離しているのかわからない。
でも世間では兄はとても優秀といわれているし、両親も親バカではない。
「私が兄の身代わりでバカに政治を教えると…」
「ああ、事実を知らない貴族から意見が出て、反対もしたんだが…このままだとアウストロ家の信頼が失墜してしまう。それだけは避けなければならないんだ。うちの地方の信頼にも関わってくるしな。」
頼めないか…
とショボーンとしてきた父親を見ていると何だか私が悪いことをしている気がする。
でも、アウストロ家が治めている地域にまで影響が出るとしたら、関係のない人達まで巻き込まれてしまう。
それは避けなければならない。
だから、うなずいた。
その後この決断を後悔することになる。