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女王陛下になりました?  作者: 甘木
5.女王陛下になりました?
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13.協力

 テック伯爵から、港の整備について協力を求める連絡があった。港整備って、殆どライアンとマーサがやったみたいな物だよね。

 彼らがやりたいと言えばできるけど、どうなのかな。と、言うか、彼らの協力が無ければ港の浚渫なんて無理だ。正直私に協力を求められても困ると言うのが本音である。


 そもそも海を持つ貴族はテック伯爵、ダグラス侯爵、ハーウッド伯爵、ピンシャー伯爵だ。テック伯爵に協力したらハーウッド伯爵やピンシャー伯爵も言って来るかも知れない。


 テック伯爵に協力したらハーウッド伯爵は断れないね。この前の会議で一緒だったし。ピンシャー伯爵は会ったことはある筈だけれど覚えていない程度なので、仮に協力するにしても先送りはできると思う。


 いずれにせよ、ライアンとマーサに話を聞かないとダメだね。


 そんな訳でライアンたちが工事の休みの日にみんなで集まり、相談することにした。

『よその領地でも港を整備したいと言っています。協力できますか?』

 私がライアンたちに話し掛けると、慎二くんが

「ちょっと急ぎすぎだよ。」

 と小声で私に言った。私が慎二くんを見て、口ごもると、慎二くんが続けた。


『申し訳ない。いきなりの話で戸惑うと思うが、実は他の領地の貴族が私たちと連携したいと考えているようだ。

 私たちとしては、王家は許せないが、王家と対抗、と言うか言いなりになっていない貴族とは友好関係を持ちたいと思っている。

 その一歩として港湾整備の協力を求められた。ただ、協力するにしても順序があるから先の話だ。港湾整備はライアンとマーサの力がないと不可能だから、協力についての貴方たちの考えを教えて欲しい。』


 するとマーサが

『先と言うのはどの程度先でしょうか。』

『現地を見ないとはっきりとしたことは言えないが、港湾整備に必要な物資を運ぶための道路整備が先になる。それに、整備を求める人がまだタウンゼント港を見たことがないから、まず見に来て貰うのが一番最初だ。』


『それなら1年以上は先になりそうですね。』

『ああ、私もそう思う。もっと先かも知れない。だが見に来て貰うと言うことは、将来協力すると言っているようなものだから、貴女たちが断れば来てもらう話も一旦終わる。』


『協力するのは私たちを召喚した人以外なら別に構いませんよ。』


『ライアンはどうかな。』

『マーサが良いなら問題ない。』


 ならこれからテック伯爵に港案内の連絡をしなきゃね。ブラントン伯爵に取り持ってもらおう。王の訪問よりずっと気が楽だよ。


ライアン・ケリー   :召喚された獣人(男)

マーサ・バード    :召喚された獣人(女)

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