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女王陛下になりました?  作者: 甘木
4.領地経営を始めました
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9.教会

「最近ずっと書き物をしているみたいね、何を書いているの?」

「聖書。」

 はぁ?何を言うかと思えば…。でも返事が短い。これは邪魔をするなのサインだ。仕事絡みの書き物の時はいつもまともに返事をしてくれなくて、後で謝って来るのよね。これは晩御飯の時に聞くしかないね。



 半日待って、やっと夕食の時間になった。ライアンとマーサも同席しているので、最初は労をねぎらい、今日の進捗を尋ねたりして、頃合いを見計らい慎二くんに聞いてみた。

 ライアンたちもいるからこちらの言葉で話す。


『いつも何を書いているの?』

『先ほどはお答えできず申し訳ございません。聖書を書いております。マタイの福音書を抜粋しております。』

 あら、ライアンたちの前だから私に丁寧な言葉使いね。


『聖書なんて書いてどうするの?』

『ここの教会をキリスト教に置き換えます。私たちをここに来させたクソ教教会はここには必要ありません。』

 クソ教はいいのかしら。


 するとマーサが、

『そうですね。私もそう思います。』

 ライアンも頷いている。ふたり共、教会に怒りがあるのね。


 キリスト教か。あまり馴染みがないな。正月に神社を参拝、結婚式はチャペル、葬式はお寺が当たり前の感性の私としては、八百万の神々っていう方が親しみを持てるんだけど。そう考えていると、慎二くんが小声で

「右の頬を打たれたらっての知っているだろう。小説の資料として持っている宗教関係の資料がこれしかないんだ。」


『この聖書を教会の司祭たちに読ませて、改宗できるのならそのまま、できないなら追い出す。

 その時はサユリ様にもお力をお借りすることになると存じます。』

 威圧で改宗させるのか。宗教ってそんなに簡単に改宗できるのかな。


『新たに文官の誰かを司教にすればいいんじゃない?』

 と、私が尋ねると、

『教会のそれなりの役にいるものは多かれ少なかれ魔法が使えます。できれば残したいと存じます。それにいきなり刷新すると、併設の孤児院にも影響致します。』


 孤児院?そんなのあったんだ。見に行きたいな。でも行けるとしたら改宗させてからだね。今のところ敵認定組織だし。


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