2.人材登用1
いつものように猫たちとまったりしていると、ブラントン伯爵から3日後にレオナルドがやって来るとの連絡が電信機であったとセバスチャンが報告に来た。領監候補の人たちを連れて来るそうだ。人材派遣、うまくいきそうね。
電信でやり取りできるのは良いんだけど、電信機のそばに人がいる状態を作っておかないとダメなところが問題だから、人が増えると少しは悩みが減るかしら。
でもメイドの誰かが交代で近くにいるそうだから、変わらないかな。
私が定時通信にすればいいんじゃないかと慎二くんに言ったら、時計が無いのにどうやって定時を決めるのかなと言われちゃった。
やって来たのはレオナルドや護衛を除いて4人。期待通りの人数なのか以上なのか以下なのかは私にはわからない。慎二くんに聞くと、
「人数よりも内容だよ。使えて且つ敵意、反意なしじゃないと多くてもお帰り願うことになるからね。でももう少しの人数は期待していたかな。」
慎二くんと私が順番に面接をする。私は置物で、慎二くんが会話しながら鑑定である。最初の人物はテック伯爵家の3男、ルイス・テック。直系が来たね。
テック家にいても代替わりと共に騎士爵だし、騎士と言うより文官なので、あわよくばタウンゼントの男爵を狙っての来訪のようだ。そうだよね、タウンゼントで爵位を持っているのは執事長だけだし、近いうちに家令を子爵にしようとは話しているけどそれでも二人だけだから、そう言う意味では狙い目だよね。
次は同じくテック伯爵家の配下、シンプソン男爵家の次男と3男がルイス・テックに促され一緒に前に出た。この人たちは間もなく代替わりで平民落ちするらしく、ルイスの推薦で一緒に来たそうだ。ルイスを慕っているらしい。
最後のひとりはダグラス侯爵家の配下で、ウィーラー子爵家の次男。この人は完全に調査目的なんだって。ポンプ発祥の地に行ってみたいと自分で手を挙げたらしい。馬車のサスペンションや、タウンゼント領内に入った道路にも興奮していたそうだ。帰って貰うのかしら。
4人の面接を終え、天気が良いのと、少人数なので庭の四阿でレオナルドと3人で簡易的な茶会を始めた。
『今回はまず4人連れて来ましたが、この先他の家の者も来る予定です。ダグラス家、テック家は王都から比較的近いので、すぐに我が家へ連絡が入り同行できました。』
レオナルドがそう言うと、
『それはありがたい話ですね。』
と私が一言。すると慎二くんが
『レオナルド殿にはお手数をお掛けする。連絡を頂ければチャールズたちを向かわせるが。』
もうチャールズ兄弟は私たちの部下扱いね。レオナルドくん、嫌な気分じゃないのかな。
『いえ、馬車の乗り心地がかつてとは大違いで、タウンゼントとブラントンの間の移動はむしろ楽しみです。お気遣いなく。』
あら、旅行気分だったのかしら。それなら良かったけど。
レオナルド・ブラントン :ブラントン家長男
セバスチャン・モウヴレイ :家令
ルイス・テック :テック伯爵家3男
ポール・シンプソン :テック伯爵家配下シンプソン男爵家次男
タリック・シンプソン :テック伯爵家配下シンプソン男爵家3男
マシュー・ウィーラー ;ダグラス侯爵家配下ウィーラー子爵家次男




