1.河川整備
アーロンとまったりしていたら、ノックと共に慎二くんが部屋に入って来た。
「地図と道路ができたし、住民の構成もわかったから、そろそろ本格的に領地の整備を始めるよ。ライアンたちにも手伝ってもらうけど、君の出番はまだ先だから、その時になったら頼むね。」
いきなり何を言うかと思えば領地整備か。道路整備は私が大活躍だったから、またあんな感じなのかな。
「で、何するの?」
「上流にダムを作る。そのためにセメントを作る。セメントを作るための工場を作る。
川に堤防を作る。川に水車小屋を建てる。」
「ちょっと待って、いきなり言われてもわからないよ。分かるように言ってよ。」
「利水と治水、川の流れが暴れないようにするためにダムを造ろうと考えているんだ。集落は概ね川沿いにあるから、氾濫すると大事になる。当面は石積みダムだけど、本格的なのを作ろうとするとコンクリートで固めたいからセメント工場を作るよ。セメントの材料は領内で賄えるから、それは1年以内にはいけると思っている。」
「ライアンは何を手伝うの?特別なスキルがあるの?」
「ライアンたちのスキルはまだ言語だけだよ、今後は分からないけどね。ただ基礎体力と言うか、何しろ力が強い。マーサと運搬能力で活躍して貰う約束をしている。」
マーサも力が強いのか。見た感じ通りだね。でもスキルって何だろう。慎二くんは途中で増えたって言ってたし、今後増えるのかな。
私の出番はまだ先らしいけど、何を期待されているのかしら。
「私は何をすることになるの?」
「堤防固めだよ、道路と同じ。川を浚渫して出た土砂を使って堤防を作ってから、それを固める仕事なので、まだ先の話だから。」
ライアンもマーサもいなくなるなら、私の当面の仕事はアーロンとアミューズを退屈させないことだね。アミューズはマーサに取られっぱなしだったから、ちょっと楽しみだ。
アーロンはようやくマーサには慣れた?みたいでマーサが来ても逃げなくなったけれど、ライアンにはまだダメなので、2人が昼間いなくなるうちにライアンが怖くないことをなんとか教えたいな。




