19.タウンゼントへ
今回ほかの領地の人とたくさん話したね、慎二くんが。
もうやるべきことは全て終わったので、タウンゼントへ帰りましょう。
まずはみんなで一緒に王都のブラントン邸に行き、ブラントン伯爵にライアンとマーサを紹介し、その足でそのままタウンゼントへ向かった。
タウンゼントへの道中、ライアンたちの世界を中心に話を聞いた。だってアーロンは私の腕の中で丸まって動かないし、アミューズの話はすぐ終わっちゃったから。彼女たちはどうやら家猫で、世界と言っても家の造りと食べ物の話と飼い主の話(アミューズはメイドと家僕扱いしてたけど)ばかりで広がりが少ない。こちらでは王城と私たちの屋敷で、広くなって嬉しいことが一番の話題だった。
ライアンたちの世界には、犬人、猿人、魚人がいるそうだ。犬人はライアンたちね。猿人は私たちと同じような人らしい。
魚人は姿形、大きさがシャチみたいな感じ。昔は海で襲われることもあり、狩猟の対象だったけど、話をしていることがわかってからは言語学者が研究して、今は会話できるんだって。ただ、海域によって言語に違いがあるそうで、どの魚人とでも話せるわけでもないそうだ。
猿人は戦闘的で、集団になるとすぐに暴力に訴えることが多かったから最初はすごく怖くて警戒したそうだ。そうだね、ゴールデンレトリバーの大人しさに比べると、そうかもしれない。
私たちの召喚時も結構な人数いたものね。話に聞く圧迫面接状態だったのに、それを打ち破る慎二くんの胆力はすごいね。惚れ直しちゃうよ。
話の途中でタウンゼント領内に入り、道が整備されているので揺れが減り、アミューズはマーサの膝の上で居眠りをしだした。
ちょっと個人的な話を聞こうと思い、2人の関係も聞いた。家名が違ったから夫婦じゃないだろうし。婚約者かな?
と、思ったけど、夫婦だそうだ。結婚しても家名をどちらかにしないそうで、子供が男の子なら夫の家名、女の子なら妻の家名になるそうだ。と、言うことは、家名だけで男か女かがわかるのは便利?だけど、結婚しているかどうかは聞かないと分からないね。
犬人と猿人が結婚することはあるのかを聞いたら、ない事は無いけれど、子供が生まれないから若くしての結婚は余程なく、あっても老人同士でが普通だそうだ。歳の差で結婚するとそのつもりが無くても財産目当てと思われるらしい。
そんな話をしているうちに、タウンゼント邸までたどり着いた。
これで"外交を始めました"は終了
次回は9/13 13時投稿予定です。




