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女王陛下になりました?  作者: 甘木
3.外交を始めました
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17.獣人1

 派遣社員は何とかなりそう、それどころか放っておいたら一杯来そう。皆様結構積極的な感じだった。威圧が効いたのか、はたまたポンプが効いたのか。ポンプな気がする。

 この件はさすがにすぐには決められないので、追々と言うことになりました。


 二日後、ブラントン邸に宰相がやって来た。なんと、タウンゼントまで獣人が来ると言う。そのための手配はタウンゼント公に頼みたいんだそう。王城での面談を想定してたのに、違ったね。


「予想と違ったね。」

「うん。でも結果的により良い方向だね。多分だけど、獣人の扱いに困っていたんじゃないかな。手元に置いておいても、獣人から見れば王国は誘拐犯だから非協力的だろうし。

 パトリシア・ハースト事件みたいな例もあるけど、稀だよね。」

「パトリシア・ハースト事件って何?」

「過激派に誘拐された金持ちの令嬢が、誘拐犯の仲間になって銀行強盗犯になっちゃった事件だよ。そう言うことも稀にあるって話。稀な話だったから映画にもなったし。」


 へー、どんな心理状態だとそうなるのかな。

 私にはわからないや。


「何はともあれ、一度帰って出直すよ。少しでも穏便な会合にしたいからね。」

「帰ってどうするの?移動に必要なメンバーは今でもそろっているのに。」

「アーロンとアミーズにも来て貰うんだよ。被害者仲間を勢揃いさせるんだ。彼らにも協力して貰った方が、穏便に進む可能性が高まると思うんだ。」


 確かに。猫ちゃんたちの癒しの効果は大事な要素だと思う。


 慎二くんはブラントン伯爵と今後の進め方の打ち合わせをした後、宰相への回答を依頼し、私たちはタウンゼントに帰った。




『アーロン、アミーズ。お願いがあるんだけど。』

『『なあに?』』

『私たち以外の召喚被害者がいたでしょ?その人たちを迎えに行くの。一緒に行ってくれない?』

『いいよー。』

 アミーズは即答で了解してくれたが、アーロンはよそ見をして顔を洗って答えてくれない。

『ねぇ、アーロン、駄目?』

 相変わらず顔を洗っている。


『私だけで良いよ。アーロンは留守番ね。』

 アミーズがそう言うと、

『わかった、行くよ。その代わり、ちゃんと守ってくれよ。』

 あれ?どこにいるかわからないって言っていたんじゃなかったっけ。会ったことが無いはずなのに怖いのかな?


『怖いの?』

『うん。猛獣の匂いがしたんだ。』

 猛獣か。やだ、私も怖くなって来た。


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