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女王陛下になりました?  作者: 甘木
3.外交を始めました
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15.神殿3

 会議場に来ると、以前ここへ召喚されたとは思えない風景だった。地下の倉庫を無理やり会議室に誂えた感じだ。これ本当に前来たところだろうか。地下だっけ?慎二くんに聞いてみよう。

「ここに召喚されたっけ?」

「うん、そうだよ。」

「地下だっけ?」

「うん。そう。」


 やはり召喚された日は動揺していたんだ。全然覚えていない。地下から上がった記憶が無い。

 観客(私)がいきなり舞台に乗せられ、慎二くん任せでその演目を見ていただけだったようなものだから、周りが全然見えてなかったんだな。



 今日の私の仕事は威圧のお披露目と聞いていたから、と、言うかそれ以外何も聞いていないから、それ以外は何もせずに女王然としていれば良い。どう威圧するかの段取りは確認しているけどね。




 さて、会議スタートだ。議長と言うより司会だね、司会はブラントン伯爵。司会の挨拶から始まり、本日の参加者をつらつらと紹介、紹介されると軽く会釈している。最後に私たちが紹介された。あれ、マンチカン司教は紹介されていないね。扱いが違う。円卓にも座っていないし。


 ブラントン伯爵が”今回の会議の趣旨を説明頂く”と慎二くんを指名した。

『今回集まって貰ったのは、我らの他に召喚された者がいることの確認と、我らに協力して欲しい依頼である。』


 みんな他に被召喚者がいることを知っているみたいね。少し驚いたように見えたのは数人しかいない。それとも感情の起伏を隠すのに長けているのかしら。協力依頼ってなんだろう。それは教えておいてよ。


『マンチカン!扉のむこうに居る宰相を呼べ。』

 ん?宰相は呼んでないよね、来てるの?


 マンチカンが戸惑っていると、

『いることは分かっている。早く行け。』


 今度はみんな驚いている。宰相が来ていることを知らなかったのね。


 宰相がマンチカンと入室し、私たちの対面向こうにまで来ると、慎二くんが私の左腕に触れる。はい、強めの威圧ですね。行きます。

 ふたりともクラウチングスタート状態になったのを見て、皆が少しざわついた。


『宰相、召喚について皆に報告せよ。』

 慎二くんが命令しても、宰相は動かない。慎二くんは私の肩に触れる。


『報告できないならこうなります。』

 本日私のメインの仕事だ。

 机の中央部分が沈み込み、やがてバキバキと音を立てて穴が開いた。上手くいったね。机丸ごと行こうかと思ったけれど、そうすると机の周りにいる人の足が下敷きになるから、中央突破に絞り込んだのよ。最悪、机の脚が折れて机板が足を挟むかもとも考えたから、じっくりやった。逃げられなかったらその人が悪い。


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