14. 神殿2
私たちが神殿に着くと、マンチカンと他にふたりが出迎えた。
『私たちが最後か?』
同行しているブラントン伯爵が尋ねると、
『はい、お待ちしておりました。皆さま先に礼拝所でお待ちです。』
すると慎二くん、
『礼拝所?そんな場所で会合を行うのか?』
『はい、他に場所がございませんので。』
『我らが最初に訪れた場所は十分広かったが。そこで会合できるように至急準備せよ。』
そう言うと、私の左手をそっと触った。はい、軽く威圧ですね。行きます。
私がマンチカンに向け、ついでに一緒にいた二人に軽く威圧を掛けた。するとマンチカンは少し苦しそうにしただけだったが、ふたりはクラウチングスタート状態だ。今にも走り出しそうである。
へー、やっぱり偉くなる人は少しは耐性があるのね。体力かね?
『かしこまりました。準備の間、申し訳ございませんが礼拝所でお待ち下さい。』
『どれだけ待てば良いのだ。』
『2時間ほど頂きたく…』
『1時間だ。急げ。』
今度は私の左腕に触れる。はい、さっきより強めの威圧ですね。行きます。
マンチカンだけに威圧を掛けた。3人クラウチングスタート状態でお揃いである。
『かしこまりました。まずは礼拝所にご案内致します。』
マンチカンが苦し気に言うと、ブラントン伯爵が、
『それには及ばぬ。私がご案内する。』
私はそこで威圧を解き、ブラントン伯爵に向け微笑み、
『よろしくお願いしますね、伯爵。』
神殿に入るだけでこんなにも面倒なんだね。
威圧のサイン決めておいて良かった。私ではタイミングが判らないもんね。
ブラントン伯爵に導かれ、礼拝所で待つこと1時間。マンチカンが現れ、
『お待たせいたしました。会議場にご案内致します。』
会議場?あの場所絶対違う目的の部屋だ。本当の名称は召喚場でしょうに。でも1時間で準備できたじゃない。やっぱり話半分で聞かなきゃ駄目ね。




