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女王陛下になりました?  作者: 甘木
3.外交を始めました
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閑話 取り込み

 文官の人が何人か執事について動いていることに気が付いた。まだ測量全部終わってないよね。どうしたのかしら。

 慎二くんに聞いてみたら、

「あれは必ず取り込みたいメンバーだよ。だから屋敷の中の仕事に移しているんだ。」

「屋敷の中の仕事をすると取り込めるの?執事の下につくって、家事使用人みたいなものでしょう?文官なんだから家令の下に付けるならまだわかるけど。」

「目的を果たしたらいずれはそうするよ。」


 目的?なにそれ。

「家令じゃなくって執事って、何か狙いがあるの?」


 慎二くんは黒い笑みを浮かべ、

「ああ。まだ正直信用しきれない部分がある。詳細に鑑定すればわかるけど、心の奥底まで鑑定するのは大変だからね。だからまずはこの地に居たい理由を作るのが狙いだよ。」


「どうして執事だと居たい理由ができるの?」


「メイドの誰かと引っ付けたいから執事の元に居させるんだ。家令だと外向きの仕事とか、領地の管理とかでメイドとの接点が薄いだろ?」


 なるほど、影の仲人さんですか。

「私文官のこと全然知らないんだけど、誰を取り込みたいの?」

「絶対に身内にしたいのはフレディ・ヴィアーズだよ。彼はヴィアーズ伯爵の三男だから、他より基礎教育がしっかりしているはずさ。実際、ヴィアーズ家からの外交官が一番らしかったし。

後はニック・モーハンとクリス・レイターのふたり。二人ともブラントン伯爵の配下にいる男爵家だね。」


 そういえばここに来た文官はブラントン伯爵が送ってくれた人たちだ。どうしてそのメンバーにヴィアーズ伯爵家の人がいるんだろう。そう考えていると

「ブラントン伯爵やヴィアーズ伯爵の思惑はわからないよ。」

と慎二くん。


「鑑定したでしょ。私の鑑定はやめてよ!」


「いや、してないよ。鑑定無しでも小百合の考えそうなことはわかるつもりだよ。」

 おかしいな。そんなにわかりやすいのかしら。私は慎二くんの考えていることなんて、たまにしかわからないのに。

 まあいいや、私としてはさりげなく二人になる機会を作れば良いのよね。誰と誰ならいいのかしら。


フレディ・ヴィアーズ ヴィアーズ伯爵家三男

ニック・モーハン   ブラントン伯爵配下 モーハン男爵家

クリス・レイター   ブラントン伯爵配下 レイター男爵家

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