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女王陛下になりました?  作者: 甘木
3.外交を始めました
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2.来訪者 その2

「これだけで判断はできないが…」

と言う前置きを残し、

 慎二くんの評価が高かったのはヴィアーズ家に加えてウエルズ家とハーウッド家の文官だった。来るのが遅いほどレベルが下がった印象があったそうで、初日のテック家は最初の評価は低かったけれど、後から来る文官のおかげで4番手まで上がってしまった。


「警戒すべきだとは思うけど、ここまでで見る限り、仲間にすべきはヴィアーズ家、ウエルズ家、ハーウッド家だな。優秀な家人を送って来た。」


 マンガ地図を見る限り、ヴィアーズ家はブラントンの北に位置し、少しだけれどタウンゼントとも隣接している。ウエルズ家、ハーウッド家は王都の向こう側に位置している。


 ヴィアーズ家とは恐らく獣道に近い、馬車が通れないような道はあるようで、使者はそれを使って騎馬でやって来ていた。ある程度の裁量権も持たされていたようで、道の共同整備の提案をしてきている。


 テック家はタウンゼントの南東にあり、もしかすると直通の道があるかもしれないが、然程高くはないとは言え山越えになる。ブラントン経由で来ていたことにしよう。


 初日の反省から、貴族間の関係のヒントを得るため、どのような経路で来たかを聞くようにしている。

どの家もここタウンゼントに来るためにブラントンを通って来ていた。気になったのはヘレフォード伯爵家がスコット伯爵領を通って来ていることだが、マンガ図を見る限り他の経路は相当な大回りになるので仕方ないことなのかも知れない。少しだけ他より警戒しておくことにした。


 持ち込まれた手紙の内容に1家を除いて差は無く、会って話がしたいと言う趣旨の者ばかりだ。テック家だけは、会いたいという内容がなく、今回の召喚についての謝罪だった。召喚に関係していたのかな。


 会う場所を指定してきたのはピンシャー家だけで、他はお伺いだけである。ピンシャー伯爵、自領に来て欲しいなんて、まだ色々よくわからないのに行くわけがないでしょ。舐めているのかな。


 返事は一律で、いずれはお会いできるだろう、落ち着いたら改めて返事をするという内容で持ち帰ってもらった。


 屋敷にいる人に関係する家の使いが一通り来た次の日、慎二くんがチャールズを呼んで

『多くの貴族家から面会依頼が来ている。個別に対応しても良いのだが、ここはブラントン伯爵の協力を得たい。ブラントン領でまとめて行いたいと考えている。』

 と伝えた。


『かしこまりました。私が使者として趣き、ブラントン伯爵と可否を相談してまいります。』

 チャールズは即答し、各家の面会希望の手紙と、慎二くんが書いた手紙と共にその日のうちにブラントン領へと旅立った。

チャールズ・ブラントン  :警護副長 ブラントン家次男、伯爵家

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