14.王の回答
結局、スコット以外は全員採用。ブラントン以外はみんな考えなしの脳筋だって。
べラム警護長は24時間体制、各ブラントンは2チームずつメンバーを置いて、計4チームで8時間ずつ順番に警護にあたるそうだ。メイドの体制よりは余裕があるね。何もなければ肉体的には負担が少ないだろうけど、あること前提での警護な訳だから、精神的には大変そうだ。ご苦労様。
そんな訳で国王からの回答日である。
「どんな話になるんだろうね。」
「襲撃の件、スコットの件があるから、少なくとも賠償金は増額だろうね。」
「スコットの件、本当に関係者だったの?」
「うん。鑑定でそう出ていたし、悪意もあったからね。宰相が把握したかどうかは分からないけど。」
じゃあ行こうかと私の手を取る。慎二くん、エスコートも手馴れてきたね。私も慣れたよ。
前と違うのは警護を引き連れていることだ。先頭に警護長、続いてチャールズ・ブラントン1チーム。私たちの後ろにハンフリー・ブラントン1チーム。特別体制である。
円卓の間では、私たちの後ろに警護長、警護副長が立ち、円卓を大きく囲むように騎士が並ぶ。全員味方であれば、私たちの対面に座るであろう王には負担がかかる体制だ。王は何か言うかな?
王が来るまでは私たちの雑談タイムだ。質問タイムとも言う。
「ブラントン兄弟?はどうして信頼しているの?」
「信頼とまでは言えないよ。ブラントン家は王の召喚事業に反対の家であることと、召喚された人に同情的だということで、敵対になりにくいと考えたからさ。」
「同情的ってことは、やっぱり他にも召喚者がいるんだね。」
「そう言うことだと思うね。誘拐みたいなものだから、冷遇はされていないと思いたいけれど、最初のマンチカンの態度から想像するに、厚遇はされてないだろうね。」
そんな話をしていると、王と宰相がやってきた。
前回と違い、2人だけである。あ、メイドや文官はノーカウントで。
『騎士を下げて頂きたい。』
ソマリ猫さんがそう言うと、慎二くん、
『この騎士たちは貴国の者たちだが、違うのか?違わないなら、なぜ下げる必要があるのだ。』
と言って黙らせる。
ブラントン家、王家と敵対してるのかな。ソマリ猫さんは召喚に賛成派?反対派?
反対派だけど王命には逆らえないって感じ?どうなんだろう。
王が口を開いた。
『この度は申し訳ないことをした。重ねて謝罪する。
謝罪の意として、100億円を授与しようと思う。』
慎二くんが、この国の人口規模からGDPは5000億位かなと言っていたので2%か。
100億円って言ったわね。自動翻訳で円換算してるのかな。
『王位は無理だが、王に準ずる者として公爵としたい。』
これは予想通りね。多分襲撃が無ければ最初は伯爵、交渉で侯爵って言っていたっけ。
『この地図にあるタウンゼントを公爵領として与えることとする。』
ソマリ猫さんが地図を持って来た。初めて見る地図である。なんか観光地にある看板地図みたいね。縮尺が適当な感じ。結構端ね。海と川があるから、私的には悪くない気がしている。
でも、私たちが何も言わないから、言い方が決定事項みたいになっているわね。
次が最終回、本日18時に掲載予約済です。




