13.面接
昨日会った警護長は、壮年と言うよりは老年のオジサンだった。トマス・べラムだそう。
慎二くんの評価が問題なしだったので、私がよろしくねと言葉を授け、簡単に終わった。眠かったしね。
実際に警護にあたる面子を選ぶ今日が本番である。
警護長を先頭に、20人ほどの騎士がやって来た。恐らくダンスホールだろうこの場所はバスケットボールコート4面分ほどあるので、そこに20人は結構距離が離れている。
「この距離で鑑定できる?」
「問題ない。」
慎二くんが鑑定をしている間、15~20分ほどの沈黙状態が続く。私たちは座って、彼らは立ってこの沈黙である。結構きまずいし、この時間、女王らしく姿勢を正してただ座っているだけでも結構疲れる。
彼らは慣れているのか、微動だにしない。騎士って大変な職業だと思った。
少し離れて立っているソマリ猫さんはふらついているけど、あれが普通だよね。
慎二くんは私の方を見て、
「終わったよ。」
と言った後、警護長を近くに呼び寄せ、何かを伝えた。
警護長は騎士の列に向かい、3番目、11番目、12番目の騎士3人に10歩前に進むよう指示した。
『それぞれ、名を名乗れ。』
慎二くんの命令により、3人が名乗る。11番目、12番目の騎士は同じ家らしく、家名が同じだった。
『チャールズ・ブラントン、ハンフリー・ブラントン。どういうつもりだ。』
急に何を言い出すのだろう。どう答えて良いか正解がわからない。彼らもそうだろう。
2人は揃って片膝をつき、チャールズが答えた。
『女王陛下の臣下の如く、警護にあたりたいと自薦致しました。』
そうか、と言うと、2人に対し命じた。
『そこにいるウォルター・スコットを拘束せよ。』
2人はすぐさまスコットを拘束し、帯剣を奪って後方に投げ捨てる。スコットが何故だと騒ぐ中、慎二くんはソマリ猫さんに
『こいつは一昨日襲ってきたやつらの関係者だ。どういうつもりか。』
と、冷たい目をして問いかけた。
『そんな筈は・・・』
『関係者だ。その程度も調べられぬのか。
チャールズ・ブラントン、ハンフリー・ブラントン。2人は警護副長を命ずる。警護長と相談して体制を決めよ。』
『『はっ』』
登場人物
トマス・ベラム :警護長
チャールズ・ブラントン:警護副長
ハンフリー・ブラントン:警護副長
ウォルター・スコット :騎士、襲撃関係者




