11.襲撃
バカが居ました。
ガンガンと音がするのに起こされた。ベッドの周りで剣の素振りをやっているようにしか見えなかったけれど、慎二くんが念のために張った結界を破ろうとしているみたい。
威圧で土下座、一丁上がり。
夜勤のメイドが3人とも縛られている。あらまー。
「小百合ちゃん、一応その子たちにも威圧掛けてから縄を解いて。協力者の可能性もゼロじゃない。」
小百合って呼ばれたの、こちらに来て初めてね。じゃない、流石の警戒心ね。考えもしなかったわ。でも、敵じゃないかも知れないから一言は必要ね。慎二くん、起きて来てよ。
『ごめんなさいね、誰がこの人たちの仲間か分からないから、貴女たちの動きをちょっと縛るわね。』
威圧を掛けて動けなくした後、縄を解き、その縄で襲撃者をしば・・・れない。力が足りないね。
「慎二くん、この人たち縛って。」
やっとベッドから降りて賊を縛り始めると、
「こいつら扉の兵士だ。」
騎士よ騎士。そう言われればそんな気もする。顔も良く見ずに威圧したからうろ覚えだわ。この人達を手引きしたのは誰だろう。そうなるとあの子たちは確かに怪しいわね。
「支配が効くんじゃないか?こいつに命令してみて。」
慎二くんに言われたのでやってみよう。
『誰の手引きでここに来た!』
あれ?効いてないのかな。苦しそうにして何も言わない。抵抗しているのかしら。
「威圧を解け。威圧のせいで言えないんじゃないか?」
マンチカンは苦しそうだったけど言えたわよ。駄目ね、この人。
威圧を解いて、もう一度聞くと、
『パピオン・・・』
今度は犬じゃない。って、誰?知らないわよ。
「昨日の会談時にいた、俺の担当メイドだな。捕まえに行くよ。」
そうなんだ。そう言えばメイドの名前、誰一人として知らないわね。メイド長だけでも聞いておこう。
今更聞けないから、慎二くんに確認ね。で、聞いたらメイド長はジェーンさん。
威圧して放置していたメイドたちを解除して、メイド長を呼び出させた。メイド長、初仕事ね。
慎二くんがメイド長に、迎賓館の警備に事件のあらましを伝えて責任者を呼ぶように指示した。慎二くんとメイドたちはパピオン捜索開始です。
パピオンは逃亡してもういないらしい。まあそうだよね。
慎二くんは黒い表情で、
「これで条件が良くなるね。明日は宰相と交渉だよ。」
オマカセシマス。
ここまでの登場人物(名前が出た人、これから出る人のみ)
鷹司 小百合:看護師、女王陛下設定
鷹司 慎二 :作家、王配設定
ロバート・サイベリアン:サイベリアン国王
マンチカン :司教
ブラウンロー・ソマリ :宰相(ソマリ猫)
ジェーン・ダグラス :メイド長
マティルダ・ヨーク :メイド
サラ・ブーン :メイド
バーバラ・ヴィアーズ :メイド
ローズ・テック :メイド
クレア・ハーウッド :メイド
アン・ウエルズ :メイド
アメリア・ピンシャー :メイド
メアリー・バセンジー :メイド
ドロシー・パピオン :メイド




