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zeroシンパシー  作者: ハルト
レゾナンスモジュール編
2/8

エピソード2「業務契約書はちゃんと確認しよう!」

「||」・・・通信での会話

「」・・・肉声での会話

{}・・・モジュールの発言

()・・・登場人物の主観的感情・思考

を頭の片隅に入れてお読みください。

 ナンバーゼロ。オペレーターの口から放たれたそれはある古代遺跡から発掘された古代遺物に手を加えたものだ。解析の結果、特定の人間と共鳴し大きなエネルギーを生み出すことが分かった。その技術の一部を使い永久機関「インフィニットフロウ」が発明され、当時各地で起きていたインテリストのエネルギーを求める大きな運動は収まっていった。

 その経験からインテリスト鎮圧用に古代遺物を使用し試作制作されたのがナンバーゼロだ。レゾナンスモジュールは意思を持ち、適合者しか使用することが出来ない。そしてナンバーゼロの適合者は存在しないからモジュールで唯一起動できなかった。(それが彼と適合した...。)

「|シオンさん|」

通信からソウカの声が聞こえる。

「ソウカ、現着しだいレイトの援護及びシェルターの護衛を」

「|りょ、了解です!|」

彼女は不安になっているだろう、ある種心の支えにしていた彼が戦いのど真ん中に巻き込まれてしまったのだ。

情けない話。この会社が「MoNi」に認められているのはレゾナンスモジュールの適合者がうちにいるからだ。彼の力を借りなければいけなくなる。いや、今は暴走の対処について考えよう。


シェルターに入れるのは二人だけだったため親子二人に入ってもらった。そして俺はシェルターからすぐに離れた。

声曰く{適合者であるお前は敵から狙われているから}だと。

敵...。つまりこれは人為的に行われていることになる。候補としてはやはり最大級のインテリスト犯罪組織「コンフューズ」だろうか。「MoNi」に匿名でメールを…。

{飛べっ!}

「ほへっ?」

突然言われ間抜けな声を出しながらもジャンプした。俺がいた場所に電柱がぶっ刺さっていた。

{次来るぞ!北北西だ}

俺は急いでそちらを向くと

「なっ」

そこには推定20メートルほどの大きさのロボットがいた。奴は電柱を引きちぎるとこっちに飛ばしてきた。俺はそれを避けるが次々投げてくる。

「しまった!」

気が付くと電柱と瓦礫に囲まれ回避スペースがなくなっていた。ジャンプしてもその後の追撃を空中で躱すのは不可能どうすれば...。

 突如バラバラという音が聞こえ、ロボットもそちらに意識を持っていかれたようだ。音の方向を見るとヘリコプターが飛んでいた。そのヘリコプターは突如ミサイルを打ち出すがロボットからは狙いがずれていて、軽々と躱してしまった。そしてミサイルは俺の頭上高くで推進剤が切れたようだった。ロボットは興味をなくしたように俺の方に向き直り電柱を抜いた。

(意識をそらしてる間に逃げろってことだったのか!やべぇ終わった...。)そう思っていると、ミサイルが二つに割れ中から何か飛び出した。

黒く長い何かをはためかせ落ちてきていた。あれは…髪?あの長さだと女性?


「コールファーストナンバー」

そう聞こえると緑のアーマーと大きな盾が彼女?のもとに出現した。

盾で電柱を防いだ。{おいっ今のうちに}その声ではっとなりおれは電柱の牢屋から抜け出した。

 降りてきたそいつは「けがはない大丈夫?」と声をかけてきた。

 おれは警戒を隠せずおもわず身構えてしまった。近づくと分かった。顔は見えなかったし今も見えないがこいつだけは覚えている。5年前の大規模暴走ほとんど覚えていないが緑色の記憶とたがわぬアーマー。こいつだ。こいつが母さんをっ。

{俺はお前が助けたいって言ったから力を貸したんだ。誰かを殺すためじゃない。}

はっとした。そうだ俺は今度こそ守りたいんだ。

そう思い肩の力を抜き相手の方を見ると、

「とりあえず大丈夫そうね」

「見ればわかるだろ」

ぶっきらぼうに返すと相手は珍しそうに驚いた様子だったが「これを耳に」とインカムを渡してきた。

警戒しつつ耳につけると、

「|あーあ。聞こえる?いや答えなくていいわ。手短に説明するわね。私はシオン、私たちはあの巨大ロボットを無力化したい。そのためにあなたの力を貸してほしいの|」

仕事できますっといった雰囲気をまとった声で相手が一方的に言ってくる。

俺もこの事態を収めて緑の奴を問い詰めたかったので「分かりました」と了承の返事をした。

 緑の奴は「作戦は移動しながら話しましょう。私のことは…今はR1とでも呼んで」そう言ってR1は移動し始めたので慌てて追う。

「|作戦はまず近くの工事途中のマンション10階に移動その後、R1があなたを守りながら接近。あなたは胸にあるコアを破壊して。場所はここよ|」

ホロウディスプレイにコアの位置が表示される。

「高さ的に届かなくないですか?」

「|それはその子を踏み台にしてもらえば|」

「ええ?」

(そんな適当でいいのかよ!R1はなんも言わないし)



「|こちら指令室。R1は所定の位置まで移動を、H1は所定位置まで誘導を|」

先ほどのヘリがロボットにミサイルを発射ロボットは攻撃しようとするが微妙に届かない。

「目標位置まで3、2、1」

「|「今!」|」

俺とR1は同時に飛び出す。R1の陰に隠れ近づいていく、R1が盾を掲げたのでそれを踏み台にしておれは右手にエネルギーを集中させるそして、「うぉぉぉぉっ!」コアにパンチを思いっきり打ち込んだ。

ドザンッという音でロボットは機能停止をして倒れた。それと同時に強烈な疲れが俺を襲った。(今まではアドレなりんがでていたのだろうなぁ)。俺は思考もままならなくなっていき

「もう、げん...かい」

俺はそのまま空中で意識を失ってしまった。


「ィト...レイト!...レイト!目を開けてよ、レイト」

そんな声が聞こえて俺は目を覚ました。

目の前には顔をぐしゃぐしゃにしたソウカさんがいた。

「レイト!よかった~うわ~ん」

そうやって泣きついてきた。

「ちょっソウカさん!」

俺は慌てて彼女を引き離した。

(寝起きにソウカさんに泣きつかれるとか夢?俺死んだの?やばい口角が上がりそう。いや抑えろぜっったいにキモイ顔になる!)

「ウォッホン、ソウカさんどうしてこちらに?」

動揺しつつそう質問すると、彼女は途端に顔色を変える。

「あなたに隠してたことがあるの」真剣な表情で告げる

「ICCは運送会社じゃないの。」

(運送会社じゃない?ICCが?)

「ICC、『民間インテリスト対策母体』それが私、そしてあなたが所属している組織」

「えっ?いやだって荷物運んで…えっ?」

「混乱させてごめんなさい。あなたは物資補給の予備役、私はR1の補給部隊の予備役と登録されているわ」

{おっ目を覚まし...またあとのほうがいいか...}

「ぷっしゅ~~~」

「わぁぁレイト~」

俺は情報量の多さで気絶してしまった。   to be Continue…

レイト・・・レゾナンスモジュール「ナンバーゼロ」の適合者。民間インテリスト対策母体「ICC」の物資補給の予備役。自分のいる組織を初めて知った。


レゾナンスモジュール「ナンバーゼロ」・・・インテリスト対策用に古代遺物を使用し制作された試作型、レイトが初めての適合者。意思を持った機械でレイトを弟のように接する。


ソウカ・・・ICCの救助実働隊の予備役。レイトのことを弟のように思っている。


シオン・・・ICCの社長。レゾナンスモジュールと何か関係があるようだ...。


R1・・・緑のアーマーと大型の盾「アインズシールド」を持つ適合者。5年前レイトの母親代わりのロボットを破壊した(らしい)。

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