表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仮 3月の冷たい雨  作者: 春咲桜
7/25

居場所 4

「乾杯」

ワイングラスには、数センチ注がれた赤ワインが入っていて、家の蛍光灯できれいに光っている。

今日は結婚記念日。何としても帰らなければいけない理由はここにあった。

「乾杯」

まひろが、にっこりと笑いながら、グラスを傾けた。


年月を重ねるたびに、2人の時間を作るのは大変になる。

今となっては渚がいるから、なおのこと。

渚が眠ったころを見計らって、2人の時間を作っていた。


「仕事はどうなの?順調?」

「そうだな。いいお客さんに会えたよ。少し時間は掛かるかもしれないけど」

「そう、よかったね!」

まひろの明るさで、疲れが軽くなる。


「いつもありがとう。これからもよろしくね」

恥ずかしくて普段言えないことも、この日だけはしっかり伝えようと思っている。

「こちらこそ」

まひろが少し恥ずかしそうに答えて、残りのワインを飲み干した。


そのまま寝室へ2人で向かった。


優しく口づけをする。

それに応えるように、まひろの柔らかい唇が自分の唇に重なった。

溶けそうになる感覚と一緒に、まひろの体をベッドに倒した。



声を必死に抑えながら


お互いの体を感じながら


一つになったとき


最高の幸せを感じた



まひろの寝顔が愛おしく、寝ている彼女の額にキスをする。


「んん・・・」

寝ぼけながら声を出す彼女の唇にまたキスをした。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ