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待雪草は誰がために咲く  作者: Ncoboz
第三章 雪華編
58/98

第54話 リコ

本日2本目の投稿

ここから雪華編本編になります


 中秋の港湾都市ネルソーは1年の中でも最も観光客が多い。

 常緑樹と数の少ない紅葉樹に、秋の海との組み合わせは郷愁を誘い、幻想的な風景を魅せるが、観光客達の目当てはもっぱら秋の味覚にある。


 ネルソーと言えば海産物。

 そして秋の海産物と言えばもちろん、サンマだ。

 

 東端にある海岸区は漁師と観光客、それと安売りを狙ったネルソーの住人とでごった返し、その辺りだけ夏なのではないかと思うほどの熱気であふれている。


 そんな熱気も届かない海岸区北方面。

 役所などの行政施設が集まる場所に、酒場がある。

 海に面していて、デッキから望む景色が売りの酒場だ。

 酒場と言っても昼間は酒をださず、こじゃれた雰囲気のレストランという方が合っていそうだ。

 かといって客層が上品なわけでも無く、ほどよく雑然とした感じ。

 昼の混雑時を過ぎた現在の店内に客はまばら。そろそろ昼休憩に入る時間だ。

 

「ええ!? 雪華ちゃん今日で辞めちゃうのかよ!」

「うん。もともと秋いっぱいの予定だし、卿人を迎えにいかないとだから」


 にっぱーっと花が咲いたように笑う朧雪華は、卿人と約束を交わした2年前とそんなに変わっていない。少し背は伸びたが、童顔で低身長、女性らしい曲線はあるものの、全体的に細い印象はぬぐえない。


 だが、ひとつだけ全く違うところがあった。


 胸だ。


 雪華は今この店のウエイトレスとして働いている。

 襟の詰まった北欧の民族衣装のような制服を着ていて、その胸部はしっかりと布地を押し上げて存在を主張している。


 実は卿人がクラフターズに掠われてから膨らみ始め、「活殺自在」承認の儀の時にはある程度育っていたのだが、しばらくの間さらしで潰していたので目立たなかった。


 それから成長し続け、体格にしては大きいと言って差し支えない程に成長している。


 彼女の特徴をみっつあげろといわれれば、可愛い、(背が)ちっちゃい、(胸が)おおきい。といわれる程度には目立つようになっていた。


 奇しくも卿人の母親である三春(みはる)の「ぷりんぷりんのボインちゃんになるわ!」という予言通りになったのだ。


「そっかぁ・・・・・・そんな良い笑顔でいわれちゃあ、止められねえなあ・・・・・・」


 どこか遠いところにいる誰かに向けられた笑顔は、恋する乙女の顔だ。


 食後の果汁を飲む40がらみの魔族の男は残念そうにふぅと息を吐く。

 濃いグレーの、馬のたてがみのように長い毛髪をオールバックにして、紺色のスリーピースのスーツで決めた伊達男。魔族の割にはほっそりしている。

 この店の常連で、夜の仕事・・・・・・上流階級を相手にする酒場、所謂高級キャバクラの経営をしていて、ここでランチタイム終わりに朝食兼昼食を取るのを日課としている。

 

 男の名はダグラスという。

 夏の終わりから雪華がここで働き始めた時、彼は客の要望に添った人材を探していた。

 「人間種で小柄だが豊かな胸を持った成人の少女」という正気を疑いたくなる要望である。正直応えたくもなかったが、この店を訪れたときに、まんま要望通りの少女がいたのでびっくりした。

 聞けば成人していると言うし、なにより年齢より幼く見える果国人であるから、成人した少女という矛盾した要望にも合致している。それからダグラスは、雪華を観察することにした。条件を完璧に満たす人材とは言え、いきなり引き抜きにかかるのは素人のすることである。


  雪華の仕事ぶりは見事なもので、小柄な体躯で店内をてきぱきと回って仕事をする姿は見ていて気持ちが良い。

 美少女なだけに雪華目当ての常連も少なからず居る。

 中にはセクハラしようと尻に手を伸ばしたり、後ろから抱きすくめようとした客もいたが、雪華は背中に目でも付いているかのようにするりと避け、「踊り子さんには触らないでくださいね~」と冗談を言うだけで、特に文句を言うでもなく仕事に戻っていく。

 ムキになる客もいたが、大抵は他の客に笑いものにされてすごすごと退散するのがオチだった。

 

 接客慣れしているし、多少のことは気にもしない、というか何もさせないというのも気に入った。簡単には触れない存在として、むしろ余計に客が食いつくのは間違いない。


 そこまで観察したところで、ダグラスは雪華を引き抜こうとしたが、やんわりと断られた。


 そもそも雪華は冒険者ギルドの依頼でこの店の用心棒兼店員として働いているのだ。それも、外からの客が多い繁忙期であるこの時期限定で。

 引き抜きとかそういう問題では無く、元からウエイトレスでは無い。妙に接客慣れしているのはギルド酒場のウエイトレス経験があるから。冒険者を相手にしていたのなら一般人が手も足も出ないのは頷ける。もっとも、視界の外から伸びてくる手を全て避けるという芸当は雪華にしか出来ないだろう。


 だがダグラスも海千山千の経営者だ。そんな雪華が是非店に欲しい。

 のり気で無い女の子もあの手この手で勧誘、引き抜き、転職をさせてきた実績がある。彼のポリシーとして強引な手は使わないが、これと決めた女の子はほとんど店に引き入れてきた。


 しかしどんなに口説いても雪華の態度は変わらないし、逆に卿人の話をさんざん聞かされ、胸焼けがしてきたところで諦めた。逆にその九江卿人という人物に興味がわいてしまった。この娘をこんなにも虜にする男とはどんな奴なのか、と。


「そっかぁ、ついに恋人に会いに行くのか」

「うん、帰ってきたら結婚するから、おじさんのお店には行けないよ」

「もう諦めてるさ。酒くれ」

「昼間はアルコール出せないんだ」

「知ってる。言ってみただけだ」


 そもそも上流階級となれば酒の相手だけで済む方が希だ。

 同意の上なら店側も止めない。場合によっては同意が無くても止めないこともある。

 そうして先の要望を出したお客というのがまさに、そういった事をする上級貴族なのだ。

 ダグラス自身は善人ではないが、人を無理矢理引きずり落とす程悪人でも無い。

 こんな一途に思う男がいる女の子に対して、自分の店に来いなどと言うのは流石に心苦しかった。


 もっとも、彼がもう少し悪人だったなら雪華にぶっ飛ばされていただろう。

 実際、何人か質の悪い客が雪華によって叩き出されている。

 上流階級の質の悪い客はこの娘の1番嫌うところだろう。そして雪華は、階級など関係なく叩きのめしてしまうに違いないのだ。


 そのリスクを背負っても欲しい人材ではあったが、この娘が輝くのはさんざん聞かされた九江卿人なる人物が居てこそだと悟った。

 それに気付いてからは、ただ純粋に日課の中に現れた花を愛でるような心持ちで通うことにした。それ以上の干渉は無粋だと判断したのである。

 出来る男は引き際も心得ていた。客には適当に言っておけば良い。


 だが。


 どたばたと音を立てて転がり込んできた青年がひとり。

 年齢は20代前半、顔にそばかすの残る金髪碧眼で長身の美青年だ。

 長身の。美青年だ。


「雪華! 今日でお店辞めるって本当かい!?」


 この青年はリコ・ヴィコという。


 ネルソー在住の冒険者で、つい最近ランクBに昇格している。

 卿人と雪華が活躍したランドドラゴン希少種戦や、サハギンロード迎撃戦にも参加していて、ふたりとは顔見知りだ。

 

 20代前半でランクBというのはかなり優秀だ。

 実力もそれに見合ったものを持っている。

 ただし大型魔獣の討伐はおこぼれだ。


 雪華が冒険者ギルドに登録してから何かと世話を焼いている・・・・・・ように見えたが、実は下心満載で、卿人がいないのをいいことに、隙あらば雪華をモノにしようと虎視眈々と狙っていた。

 もちろんそんなことはおくびにも出さず、気の良い世話焼きお兄さんを演じ続け、雪華が依頼を受けてこの店で働き出してからは足繁く通い詰めている。

 

 雪華といえばそんな下心はとっくにお見通しである。

 店員としてそつなく対応しているつもりだ。


 本来ネルソーではほとんどの酒場が冒険者出入り禁止なのだが、この店は冒険者にも開放している。店主が元冒険者だからだ。

 そのためリコは依頼さえ無ければやってきて、売り上げに貢献していた。

 注文はちゃんとする、忙しいときには声を掛けない、適度に雑談をして、良い所で切り上げて帰る。特に帰り際に待ち伏せされてもない。


 客としては何の問題も無く、直接口説いてくるわけでも無い。


 口説き始めればその瞬間迷惑客として叩き出すのだが、むしろ上客の部類なので正直扱いに困っているというのが雪華の本音だ。


「いらっしゃい、リコ。注文は?」


 そんなわけでマニュアル通り、営業スマイルで対応する雪華。


 その対応にリコは悲しそうな顔をして微笑む。


「酷いじゃないか。オレに黙って行くなんて。あ、Aランチひとつ」

「はい、ちょっと待ってね?」


 そさくさとキッチンに避難する雪華。

 逃げる雪華というのはとても貴重で、卿人がいたらおもしろがっていたかもしれない。

 いや、卿人なら雪華を下げさせて全て自らで対応するに違いない。


 だが、その卿人は今ここにはいない。遠く中央平原の向こう、ドワーフ王国だ。


 リコはダグラスの正面に腰掛け、足を組んで待っている。


「おいリコ。てめえ何しに来た」


 男はリコを睨み付けた。

 男ももちろんリコを知っている。

 夜の店の常連だった。遊び方が上手く、ほとんど金を使わずに、それでも嫌われないという微妙に迷惑な客。


 雪華に対するリコの作戦は見事だ。

 自分が少し疎ましく感じられて居ることも理解したうえで、店の利益になることしかしていない。

 そうすれば雪華も邪険には出来ない。ギルドへの依頼で雇われているので、リコを追い出したりして店の不利益になるような事をすれば、自分だけで無くギルドにも迷惑がかかるからだ。


 さらに他の客と親交を深めることで外堀を埋めていた。

 気さくで人当たりの良いリコは、たちまち常連客と仲良くなり、冒険者としての腕の良さから一目置かれる存在となっている。

 客の1人など帰ってこない卿人なんか待ってないで、リコとくっついたらどうだ? とか直接言ったこともある。直後に雪華の顔を見て逃げ出したが。


 ダグラスの知る限り雪華がこの店でやった唯一の失敗だ。

 そしてリコはその失敗を的確に突いてきた。逃げ出した客を連れ戻し、雪華に謝らせたのだ。店に貢献し、雪華に負い目を作ったのである。

 それがつい先日のこと。

 となれば今日は・・・・・・。


 リコは睨み付ける男に対して余裕の表情。


「もちろん、雪華をおとすためですが?」

「てめえ」


 流石に声を潜めてはいるが、隠す気も無い態度に男は腹が立った。

 だが何か出来るわけでも無い。雪華は隙を作ってしまったし、リコの行動は完璧に近い。

 自分ではランクB相手の冒険者に腕っ節でかなうはずも無い。


「ダグラスさんアンタ、自分が雪華をスカウト出来なかったからって八つ当たりは良くないぜ?」

「・・・・・・」


 ダグラスは歯噛みした。

 こんな事なら多少強引にでも雪華をスカウトしておけば良かったかもしれないとさえ思っていた。

 だがダグラスの生きてきた世界ではこんな駆け引きは当たり前だったし、ダグラス自身も今のリコのような・・・・・・相手の弱みにつけ込んでずるずると引きずり込むような手を使ったこともある。なにも言えるはずが無かった。


「クソが」

「なんとでも。オレはあのおっぱいとおしりを思うさま堪能したいんだよ」


 その言葉を聞いてダグラスは急激に頭が冷えていくのを感じ、ついにはハンと笑い飛ばした。


 ばかばかしい。俺はなんでこんな若造に対してムキになっていたのか。

 

「そうか。お前はその程度か」

「あん?」

「まぁいいや。俺が気をもんでも仕方ない。何にせよお前じゃ雪華ちゃんをおとすのは無理だよ」


 身体しか頭にねえようなヤツには特にな。


 その言葉を飲み込んで、席を立つダグラス。


「いいんだぜ? ここで邪魔しても」

「ハ! なめんな若造。お前が失敗したって報告に来るのを店で待ってるぜ」

「言ってろロートルが」


 リコはそう言ったが、夜の街を渡り歩いてきた男の言葉に若干の不安が残った。


 別に今日明日おとそうとは思っていない。焦りは禁物、時間を掛けてやればいいのだ。それには先日の手柄を盾に雪華の旅に付いていき、王都に着くまでにモノにしてしまえば良い。長旅ともなれば口説き落とす機会はいくらでもある。

 

 なに、何人もの女を手込めにしてきた自分にしてみれば簡単なことだ・・・・・・。


 喉奥へ魚の骨のように引っかかるダグラスの言葉を忌々しく思いつつ、注文したAランチを持ってきた雪華ににっこりと微笑む。対して雪華は頑張って貼り付けた営業スマイル。


「お待たせ、Aランチだよ・・・・・・ダグラスさん帰ったんだ?」

「ああ、若いふたりの邪魔をしちゃいけないってね」


 その言葉に雪華は困ったような表情をした。


「そう。ところでリコ、わたしもう上がりなんだけど、後で送ってくれる?」

「へぇ、そうなんだ?」


 ここで良いよと応えてはならない。おそらく雪華はふたりきりになるのを狙っている。

 ひと目の無い所で自分との繋がりを断つつもりだろうが、そうはいかない。


「じゃあちょっとここで話そうよ? オレも食べてる間暇だし。いいだろう?」


 最後の言葉はキッチンから出てきて他のテーブルを片付けている店主に向けられたものだ。

 店主は好きにしろとでも言うようにひらひらと手を振り、雪華は素直に席に着く。


 店内はまばらだが客と、ウエイトレスもふたりほど。

 これなら雪華も思い切った行動はできまい。


「なに?」


 雪華は真顔でも少し口角が上がっているので、普段は常に微笑んで居るように見えるのだが、この時は口を真一文字に結んでいた。


「そんな警戒しないでよ? さっきも言ったけど、オレに黙って行くなんて酷いじゃないか」

「ごめん、忘れてた」

「他のお客さんが教えてくれたから良いけど、危うく会えないところだったよ」


 嘘である。

 その情報は前もって知っていたし、この状況を作り出すためにわざわざ昼休憩直前の時間を狙ったのだから。


「王都まで行くんだって? 俺も連れてってよ。道中は危ないしさ」

「キャラバンにくっついていくから、心配しないでいいよ?」

「キャラバンだって安全とは言い難い。その点、オレがいれば安心だ。なんたってランクBだからね!」


 自分が1番危険な存在だというのにぬけぬけと言ってのける。

 

 だが言ってることは正しい。ランクBの冒険者がいれば、道中の安全は保証されたと言っても過言では無い。

 ここで雪華は朧流最強の「活殺自在」であることを言っても良いのだが、逆に付いていく口実にされそうなので止めた。

 そして何故かリコは、雪華がランドドラゴンにトドメを差した人物だという事を忘れている。

 雪華は表向きランクDの天地流格闘術士という肩書きだ。

 

「いいよ、お金も無いし。そんなに長い間ネルソーのランクBを拘束したら良くない」

「なにいってるんだ、雪華からお金を取ろうなんて思ってないよ! 雪華もひとりじゃ寂しいだろ?」


 すい。と雪華の目が細められる。


「ねえ、わたしは迷惑だから付いてこないでって言ってるんだけど?」


 流石の雪華もうざいと思ったらしく、語気を強くする。

 予想外の圧力に少し怯んだリコだったが、余裕のある態度を保っている。


「そう言わずにさ、ほら、オレのおかげで常連客を減らさずに済んだじゃないか。そのお礼だと思ってさ、頼むよ」


 顔の前で手を合わせて「お願い」するリコ。

 あからさまな脅迫である。

 普段の様子と、人に迷惑を掛けたがらない雪華の性格を考えれば、この頼み方なら断られないとリコは踏んでいた。


 実際はリコの予想とは違って雪華は表情を変えず、冷たい表情のまま言い放った。

 

「それについては感謝するけど、そのお願いは聞けないよ。わたしもう上がるから。じゃあね」


 予想外の答えにたじろぐリコ。

 このままではマズいと、とっさに方向性を切り替えることにした。

 多少強引な仕掛けになってしまうが、ここで切られては元も子もない。


 立ち上がり掛けた雪華の腕を掴む。

 

「ちょっとまてよ! そんなに卿人が良いのか!?」

「リコには関係ない」

「あるさ! オレだってキミの事が好きだし、護ってやりたいと思ってる!」


 雪華に変化は無いが、腕を振り払うことはしない。

 ここがチャンスとばかりにたたみかける。


「3年も帰ってこない彼氏の何が良いんだよ! オレなら・・・・・・オレならキミに寂しい思いはさせない!」

「ふざけるな!」


 振り返りざま放たれた雪華の大声と迫力に、思わず手を離してしまうリコ。

 逆に襟首を掴まれ、座った姿勢のままつり上げられる。気を送り込まれ、全身の筋肉を固定されてしまったのだ。


 (身体が・・・・・・動かない!?)


 掴み上げた雪華に表情は無い。かえってそれが、彼女の怒りの大きさを表していた。

 リコは完全に地雷を踏み抜いたのだ。

 つり上げたリコを睨め上げ、雪華は感情を叩き付ける。


「この寂しさは卿人への想いだ! 勝手にわたしの感情を否定しないで!」


 リコが読み違えたのは、雪華の依頼に対する姿勢と卿人への想いの強さだ。

 極端な事を言えば雪華はギルドの依頼なんてどうでもよく、卿人と会いに行くのに邪魔ならば冒険者の立場などいらないのである。

 迷惑は掛けたくないが、自分に不利益を被ってまで達成しなければならないものではない。

 そして雪華の感じている寂しさは、卿人にしか解消できないものだ。

 雪華にしてみればリコの言葉は自分に対する冒涜でしかない。

 

 リコは真っ青な顔で、反射的に首をがくがくと縦に振る。


 それを見た雪華は手を離す。すとんと椅子に落っこちたリコを見下ろす目は、氷のように冷たかった。


「じゃあねリコ。もし付いてきたりしたら・・・・・・」


 がっ、とリコの頭を鷲づかみにする。


「わかるよね?」


 握りつぶされる!?


 本能で身の危険を感じて、リコはそのままがくんと気絶してしまった。

 雪華はフンスと鼻を鳴らし、店内に向かって勢いよく、サイドテールが風を切るほどの速度で頭を下げる。


「お騒がせしました!」


せっかちゃんちゅき・・・・・・

はっ!?

ああええと、こんな感じで雪華ちゃんのお話です

次回から雪華ちゃん視点がメインになります

どうぞ宜しく願います

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