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プロローグ【怪しい者に近づくと大抵ろくなもんじゃない】

新作懲りずに始めました、あらすじでも書きましたようにダラダラやらないよう頑張ります。


うだるような暑い夏……照るつける太陽。

蝉はうるさいくらい鳴きわめき、俺の神経を削ってくる……。

水道の水を飲めばぬるま湯が出て、アスファルトからは熱線が、上の太陽とタッグを組んで俺を丸焼きにしようとしてきやがる。

夏のイメージったら生命たくましいイメージが俺の生命と一緒に体の表面からどんどん流れ出ていく気がする。

……上半身裸のおっさんのランニング、木の下で動かない親父……。

……あ、いやそんなことはいいや。

今俺は幼なじみと、この地獄の時間にわざわざ買い物に連れ出されている、お代はソフトクリーム一個、すでに食べ終えた。

俺の両手には荷物が一杯で、幼なじみは持ってくれない、自分の小さな鞄一個だけだ。

そんな不遇の俺の名前は冬月 歩【ふつき あゆむ】

んで、隣にいるほっぺにクリームついた女は幼なじみの水瀬 伊織【みなせ いおり】、皆幼なじみなんてろくなもんじゃないぞ!!昔からちょっかいかけたりかけあったり……ラッキースケベな展開もないしテンプレもない、あるのはお隣だから遊ぶだけ、最初学校別々だったのにこいつは途中で俺の通う学校に転校してきやがった、前の学校よりランク低いのにわけわからん。

ちなみにこいつ、世間一般には美女にランクインらしい。

確かにふわふわしていそうだけど、しっかりしていそうな髪。

クリクリパッチリハッキリした目に健康的な白い肌。

夏と言うこともあり白にうっすら小麦色、だが焼きすぎてはいない。

2つのメロン、引き締まった腰と足。

…………ふむ、昔から隣にいる俺にはこれは過大評価じゃないか?

ちなみにこの情報は俺が考えた物ではなく、自称【イオリンファンクラブ】会長の自称太った巨人プニ太郎君『皆から呼ばれる愛称、そこまで太ってないがデカイ』の情報だ。

なぜか他の会員どもにはいい目を受けないがプニ太郎君とはなぜか、息があう。

主に二次元的な意味で。

俺の好きなアニメ【異次元ファクトリー】の主人公【超越者グレン】が大好きなのだがマイナー過ぎて今まで盛り上がれなかったがプニ太郎君は俺についていける数少ない猛者だ、しかも今日は異次ファクの放送があるのだから余計と待機しなくてはいかんのに……!!

ちなみに伊織は俺的には髪が見た目ふわふわしてんのはもとからだし、さわったらふわふわしないし、白い肌は外にあんまりでないからだったし、メロンは親譲りらしいし体にいたってあんま食ってないからで

「と言うわけよ歩!!ちょっと、聞いてるの!!

「あ〜〜はいはい、聞いてますよっと」

「生返事しない!!」

「へいへい、そんなことより俺は帰ってアニメ鑑賞がしたいんだぜ」

「なんですってぇ、幼なじみの私と買い物より大事なの!?」

「もちろんだぜ」

「なん……ですって」

伊織は地面に手をついて落ち込んでいたがすぐに暑い!!とかいって飛び上がって「私は満足に落ち込むこともできないの……?」

とか言ってる、知るか。


『あ〜〜だりぃ……なんで俺はこんなことになってんだか……まったく伊織め……買い物早くおわんねぇかな……』

「まったく……人の気持ちも知らないでさ……いつか気づかせてやるから」

小声で伊織がなんか言った。

「なんかいったか伊織?」

「な、なんでもない!!あ、なんか占い師みたいな人がいるよ歩!!行こっ!」

「あ、おい引っ張んなよただでさえ重くて動きにくいんだからよ!!」

伊織の顔が赤かった気がするんだが、熱中症か?

俺達は小さなビルとビルの間にある、いかにも小説に出てくるTHE・怪しい占い師の前に立った。

ビルが老朽化してボロい、間の道の奥はごちゃごちゃぐちゃぐちゃしている、猫がごみバケツを漁っている、ちなみにこっち一瞬みて威嚇して逃げた、なぜだ。道を塞ぐように胡散臭い水晶球、赤いクロス付のテーブル、顔が見えないしわくちゃの鼻だけ見えたボロボロなローブを着て座ってる人。

怪しさ満点の者がそこにいた。

占い師がこっちに気付き、鼻がこちらに向く。伊織の脇を肘で押すと足をおもいっきり踏まれた、めちゃくちゃ痛い。

「こんにちは占い師さん!!」

「おや、二人かい、ヒッヒッこんにちは。中良さそうだねぇヒヒ」

「こんな場所で何やってるの?」

「趣味で占ってるんだよ……誰も近づかないけどさ、ヒヒヒ。占った人のなりたいもんになれるか占ってるんだよ、初めてのお客様だ、ただで1人占ってやるさね……そこの兄ちゃん……占うかい?ヒヒ」

鼻だけ見える胡散臭い占い師が俺を指名してくる。

「良かったね歩、占ってもらったら?」

「そうすっか」

俺は……椅子に座ろうとして椅子がない!!

「椅子どこだよ……」

「そこの木の箱使いな」

「はいはい……」

「二回返事しないの歩!!」

「はい……」

俺は木箱にすわる、木箱は妙に暖かくて、ぬくい。不思議と夏なのに不快な感じがしない暖かさだ。

「さて少年、この紙になりたいものを書きな……正直にね、ヒヒヒ」

「巻物?まぁいいや開けるか」

巻物にはいろいろ書いてあって、好きな色や運動など普通のものから、どんな魔法が好きか?どんなファンタジー職業になりたいかなど多岐に渡っていた。

『占いじゃなく、こりゃ遊びだな、というかファンタジー職業は百発百中だろうよ(笑)』俺はもちろん好きなアニメの主人公、超越者にした。

あとはまともなのはまともに、ふざけてるのはふざけながら真面目に書いていった。

書き終えた紙を渡す。

「これでOKかい?記入漏れは……無いようだね」

「ああ、全部かいたぜ、これでいいのか?」

「ヒヒヒ……ああ大丈夫だよ」

「歩の占いの結果は!?も、もしかして私の……」

「ヒヒヒヒヒヒ……今見せてやるよ、それっ!!」

占い師から指を弾く音が聞こえる、すると耳にパソコンやテレビからでるノイズが聞こえ始める、世界からは絵の具のように色が溶け落ち、世界からは音が消える!!

「な、なんだよこれ!!」

俺の声が絵の具を滴らせた無色の世界に響き渡る。そして

「やりましたぁ!!ついにやりましたよご主人ぁ!!

「マジでか今いくぜ!!」」

占い師のローブが消えてなかから……

猫耳生えた少年が現れた!!

しかも空から金色の光が、いやあれは、星か!!

地面に直撃して、男が姿を表す、そして。

「待ちわびたぞ、この時を!!」

マントらしき物をぶわっとやってのたまった。

「意味わかんねぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

無色の世界に俺の絶叫が響き渡った。



次回にこうご期待!!

超越【作者により文章が削除されました】

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