第一話、ファイヤーボールなプロローグ。
それは、突然の出来事だった、
中二病をこじらせたまま高校にあがってしまったオレ、こと柊 健也は、
今日も今日とて、既に日課から生活の一部へと昇華した、
ファイヤーボールの詠唱を唱えていた、
それは、おれの日常にとっては、ごく当たり前の光景で、
しかし、何の変化も起こらずにいつもの代わり映えしない日常の一部になるはずだった。
そう……何故か俺がこの世界でただ一人の魔法使いに目覚めてなければのはなし……
今思えば、あの瞬間がおれの最大の黒歴史で人生の転換点だったんだろう――
AM 7:00。
[ピピピッピピピッピピピッ……]
[ピッピッピッーピュルピュルピッピッピッーピピーピーピー]
[ピーピー ピーピー]
[ピッピッーピッピッー]
「…… ガシッ!! )
愉快すぎる口笛の様な音声を流す、筋肉ムキムキの海パン型時計の頭部に付いたスイッチをチョップで叩き黙らせる。
「…… ……」
心地よい眠りからギャグとしか思えない見た目と音声の目覚まし時計に起こされ、若干の殺意をもって睨みつける、
親戚からハワイのお土産で貰ったものの、そのおちょくった様な音声に未だなれないが、しかし物を大事にが家の家訓なため、捨てられずに律儀に使い続けている。
そんな事を思いながらも、なんとなく愛着も持ってしまってる事に思い至り、
ふぅ、とため息ひとつ、時間の無駄かと思い至り、とりあえず顔洗ってくるかと、ベッドからおりようとして、その前にいつものアレをはじめる……
「究極技法!詠唱開始!スタンバイ!!」
そう掛け声と共に右手には、某ゆるキャラの描かれたHB鉛筆を持つ、
スゥ…
「我、求めるは聖なる炎!ファイヤー・ボール!!」
「我、求めるは聖なる炎!ファイヤー・ボール!!我、求めるは…… 我……求めるは……」
「99回目、ラスト!我求めるは聖なる炎!ファイヤー・ボール!!!っんなっ――」
瞬間、いつも通り何も起こらずに、虚しい静寂が漂うだけのはずだった空間に、閃光と、爆音が轟く。
[ドゴォォオオオン!!]
「ん……んな……ばかな……」
その自室に開いてしまった真っ黒に焦げた大きな穴に、
とても中二病をこじらせただけの、ただの一般人には、到底起こせないであろう、そのありえない光景に、
オレは、ただただ…… 開いた口がふさがらなかった。
……つづく
何も考えずに即興で書いてみた。
こんな糞な小説アップすんじゃねぇ!コメントがついたら消去、
つづきが気になるコメントが付いたら続行、
読書好きで、いつも読み専、書くのは初めてなので、面白い物が書けてるか、
つまらない物を書いてるか自分では判断できないので、他者にゆだねてみる。