街へと…
「よし!行くか」
「うん」
フューリが奴隷になって、1年と2ヶ月がたった。
今日、俺たちはとうとう森を出る。
なぜもっと早く出なかったというと、この大陸が戦争中だからだ今は王都で1年半前に召喚された勇者達が、戦争に出て人族の危機を救い相手の大陸も多大な被害が出たため戦争は一時、休戦になったそうだ。
俺は戦争中でも構わないと言ったのだが、フューリが、
「冬馬ほどの実力を持った人がいれば、すぐに王都の騎士隊に入れられてしまうわ。騎士隊に入ってしまったら、絶対に戦わなくてはいけなくなってしまうし……」
「それは………嫌だな……」
俺は戦争なんかに、興味はない。
今はただ純粋にこの世界を楽しみたいのだ。
まぁ、金を稼ぐために戦うのは全然いいんだがな 笑
この1年間で俺はいろんな事をフューリに教えてもらった。
この世界の事や、戦闘技術、魔法、スキル、他にもいろいろだ。
かわりに俺は、自分が元いた世界の事をいろいろと教えてやった。
あと、俺は殺し合いの戦いには全くなれていなかったので元上位魔族のフューリに武器の扱い方や魔法の使い方の指導を受けた。
吸収スキルのおかげか、ほんの1ヶ月で俺は武器も魔法も一人前になった。
俺が全属性の魔法が使える事にフューリはとても驚いていたが、俺のステータスを見せてやったらもっと驚いていた。
とくに、魔力が不明なんて初めて見た と、言っていた。
ちなみに今の俺のステータスはこんな感じだ
名前 冬馬 結城 LV 376
性別 男
年齢 17
種族 人族
体力 72000/72000
魔力 測定不能
筋力 46500
防御 52400
素早さ A
運 1500
スキル
物質操作
限界なし
スキル強奪
吸収
転移魔法 LV 65
全属性魔法 LV 54
空間魔法 LV 78
鑑定
合成
身体能力強化 LV 61
偽装
隠密
威圧
剣術 LV54
感知
料理 LV40
称号
転移者
大魔導士
武神
剣の達人
王の威圧
料理人
鑑定士
今はフューリに言われて偽装スキルをかけているため、レベルとかも32とかにしているが本来のレベル376は相手が魔王でも勝てるぐらいのレベルだそうだ。
なぜスキルが増えているのかだって?
それは、フューリが奴隷になって4ヶ月ぐらいがたった頃どこからか、迷い込んできたのか、盗賊の集団がやってきた。
俺たちを見つけるなり、食物をよこせだとか武器を置いていけとかいきなり言われるし、しまいには、フューリも置いていけとか言われたがそんな気は、ちっともないので全員痛い目にあってもらった、50人位のなかなか大きい盗賊だったみたいで、金や武器などを結構持っていたから全て貰っておいた
ちなみにこの世界のお金の単位は
銅貨 地球での100円と同じ価値
銀貨 銅貨10枚分
金貨 銀貨10枚分
白銀貨 金貨100枚分
白金貨 白銀貨10枚分
で、盗賊が持っていたのは
白銀貨3枚に金貨42枚、そして銀貨8枚だ
これなら、街に行っても全く問題はないだろう。
さて、過去の話はこのくらいにしておこうか
「それじゃあフューリ、転移するぞ」
「わかった」
俺はフューリの肩に触れて、森の外へと転移した。
前に何回か森の外には出ていたので転移することができたのだ。
「フューリ、この森の近くに大き目の街はあるのか?」
「えーと、確かここから東に20キロほどいったところに デマイド という街があるはず。」
「分かった、それじゃあ行くか」
そう言って、俺たちは、デマイドを目指して歩き始めた。