ギルド
定番のギルドの説明になります。
城下町の門番に引き止められる。
「そこの君、初めてこの町に来たと思うんだが、どこから来たんだい?」
「すいません。先ほどここに来る途中にうさぎぽい魔物に襲われたせいか記憶が・・・・。」
言った内容に嘘はないよ、実際にうさぎに襲われているし。
記憶が・・・・の続きもまだ言ってないし。
「うさぎぽい・・・・ああぁ〜よく生き延びたね。それはハングリーラビット
って言ってね、見た目の可愛さと裏腹に狂暴でなんでも食べてしまう魔物なんだよ。
冒険者でも苦労するという魔物なのに。
それよりも記憶がないのか。これは困った。」
門番が悩んでいる。
バタバタしていたので気がつかなかったけど、俺の服装・・・これは。
確か転移前は、学生服を着ていたはずなのに、こちらの服?みたいのを着ている。
そうゲームでよくある、麻の服である。ポケットを漁ると金貨1枚入っていた。
この金貨は神様の餞別なのか、幸運の力なのか。まぁ、どちらでもいいか。
俺としてもなんとか町に入って、冷静に今後のことを考えたいし。
「ちなみに身分を証明できるものあるかい?」
「ないです」
ないものはないですし。持ち物はこの金貨1枚だし。
「わかった。なら一緒にギルドに行こう。そこでギルドカードを
作ってもらえれば身分証にもなるし。ギルドカードを作りにあたり、
もし犯罪等おかしていたらバレるからね、即牢屋入りだから覚悟してね。
さぁ、ついておいで」
そういって門番が歩いていくの、ついていく。
それにしても、案外なんとでもなるもんだ。
ギルドに着き、中に入ってみるとそこは転移前のハローワークみたいだった。
さらに門番についていくと、門番が受付の人と話している。
「この子がね、記憶がなく身分証もないのでギルドカードを作って欲しいんだけど
お願いできるかな?」
「分かりました。そこの君、こちらにどうぞ」
そういって、受付のお姉さんが俺を呼んだ。
「ギルドカードを作るにあたり、注意事項を説明します。
まず、既に犯罪等をおかしている場合はギルドカードは作成できず、
犯罪者として即牢屋入りです。ギルドカードを紛失した場合の再発行は
金貨10枚ですので気をつけて下さい。」
「わかりました。」
金貨の単位がどれぐらいを指すのかわからんが、たぶん高いんだろうな。
「では、こちらの紙に名前を記入して、次にこちらの石版に
血を一滴落としてください。」
紙を恐る恐る見るとちゃんと読めた。何かしらの互換が効いているみたいだ。
「記入しましたので、この石版に血を一滴落とせばいいんですよね?
ちなみにこの石版は?」
「はい、この石版は真実の石版といって、犯罪者か判断するための魔道具です。」
俺は恐る恐る血を落とす。血を落とすと石版が白く輝きだした。
「はい、問題ありません。犯罪者の場合は赤く輝き出すので。
それではギルドカードを作っている間にギルドの階級について説明します。
階級は下から7 セブンス、6 シックス、5 フィフス、4 フォース、
3 サード、2 セカンド、1 ファーストがあります。
シンさんは今日から7 セブンスとなります。
依頼をこなしていくとランクアップしていきます。
何か質問はありますか?」
「実際に1 ファーストは何人ほどいるんですか?」
「世界に数人です。戦力としては少なくとも1国家級ですので、遭遇したとしても
怒らせたらダメですよ。
人によっては2国家級の方もいらっしゃいますので。
後、言い忘れましたが4 フォースと3 サードで実力差の溝がかなりあり、
3 サードから実力のあるギルド職員が付き人となります。宿屋など
色々と優遇されるメリットがあります。まぁ〜、その分デメリットも
少しあるのですが、その説明は3 サードになってからしますね。」
国家級って1人で国争える戦力ともう人じゃないと思うんですが。
付き人って・・・たぶん援護・支援兼監視なんだろうな。
「わかりました。ありがとうございます。」
「ギルドカード出来上がりましたのでお渡しします。
再三言いますが、なくさないでくださいね。」
受け取ったギルドカードを見てみると
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名前:シン トクノ
階級:7
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って書いてある。
「はーい、わかりました。初めてこの町にきたので泊まるとこ決まってないのですが、
おすすめの宿屋ってありますか?」
「ギルドから出て、右に行き最初の曲がり角を右に行くと
満腹亭という宿屋があります。
宿泊費も安く、料理も美味しくて量も多くおすすめですよ。」
お店の名前からして学生寮的な感じでなんやろうか。
学生の時って、お金ないから安くて沢山食べたいよね。
俺は高校生で苦学生ではないんですが・・・・気持ちよくわかるよ。
「そちらにむかってみます。お世話になりました。」
俺はギルドから出て、満腹亭に向かった。
次話は創造魔法で魔法を作っちゃいます。
はい、前々から作りたかったので。